キトラ尾根から巡視路尾根

75 781m

旭山755m

東山790m

キトラ747m

鉄塔下の展望が見所(永源寺町)

東山(巡視路尾根の鉄塔より)
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御池岳から南西方向に、茶屋川と御池川を隔てる長い尾根が走っている。尾根上にはヒキノ・旭山・岳といった山々が並び、その間を縫うように、送電線の鉄塔が立ち、整備された巡視路があって楽に歩ける。但し八風街道迄続くこの長い尾根を、縦走すると相当な長丁場になるので、車の利用と登山口と下山口の配慮が必要である。今回設定のコースは、御池川沿いの箕川集落からキトラの尾根に取り付き、東山から旭山、そして岳から黄和田集落へ下山するもので、巡視路尾根の約三分の一の行程である。四山共に山頂の展望は優れないが、各々の鉄塔下の好展望で報われるコースである。
八風街道を走り、紅葉尾集落近くの「ひろせ商店」に集合して、店に断って空き地に置き車して登山口へ移動する。御池川沿いを走り、箕川トンネル入口で、集落道へ左折してすぐの空き地に駐車して歩き始める。右手に出て防護壁が途切れる所から山道に入ると、急登になって一汗かくが、登るうちに植林が二次林に変わって主尾根に出る。左折して僅かに登るとキトラの山頂で、ここ迄は尾根が続いて道筋は解り易い。山名札も展望も無く見過ごしそうな山頂から、来た道を戻って広い尾根を直進すると、小ピークの三つ目で、山名札を付けた東山に着く。山頂(東峰)から巡視路尾根に向かって緩く降ると、尾根が拡がりブッシュも増えて道が解りにくくなるが、テープと踏み跡に注意し、尾根を外さない様に、右側に寄りぎみに歩くと、巡視路の通る尾根に出る。左折すると、遊歩道の様な良い道を、僅かに歩いて旭山に着く。
木立に囲まれた山頂から、来た道を戻って岳に向かう。傾斜部を階段で整備した巡視路は、広く切り開いて歩き易く、植林や二次林の下を、緩くアップダウンしながら五カ所の鉄塔下に出て、各々で広大な展望を眺めて一息入れる。送電線が集落方向へ急降下する最後の鉄塔を過ぎると、尾根を外れて山腹の巻き道になり、鞍部に出た所から、細い谷沿いの踏み跡を登って尾根に出て、右折するとすぐに岳に着く。周囲が木立で展望のない山頂から鞍部迄戻り、巡視路標示の立つ分岐から、山腹についた巡視路へ左折する。ジグザグと植林下を降るうちに、道が広くなって大杉の立つ平坦地に出ると、すぐに黄和田の集落道で、こちらから登る時は立派な箱形の祠が目印になる。左折して置き車した「ひろせ商店」迄一歩きする。