五十名山 柳峠巡視路から武奈林道〔滋賀県彦根市〕 27 男鬼山(おうりやま)683m 雰囲気の良い二次林から男鬼山へ |
男鬼山山頂東の展望地(霊仙山方向)
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霊仙山と湖東平野の間を、滋賀県米原市から多賀町にかけてあまり高度差のない山塊が通っている。北から松尾寺山、八葉山、武奈山、男鬼山、比婆之山などが続いているが、この山域を代表する山に、標高と山体の大きさから男鬼山を選んで五十名山に加えた。知名度が低く明瞭な登山道はないが、巡視路や造成改修中の林道が山裾を通っている。 霊仙山を取り巻く衛星峰的な山塊で一様に標高も低いが、北の松尾寺山から通しで歩くことは無理なので、今回は柳峠から武奈林道の周回で歩いた。柳峠までは中山道の番場から古い道もあるが、車が通行不能なので歩くと往復二時間はかかる。そこで北方の西坂から林道を柳峠まで車で来て、峠近くから武奈山の巡視路を使うと楽に歩けるし、男鬼山から東へ下ると、武奈や明幸の生活道路だった林道があって周回して戻ることもできる。 柳峠の位置がよく解らないが、番場からの道と合流する手前に車を置いて歩き始める。 分岐を右折して番場の方へ少し下ると、武奈山へ登る巡視路の入口がある。それを確かめてさらに下ると、小谷を過ぎた所で右手に「青龍の滝」がある。赤い鳥居が緑陰に映え由緒ある滝を鑑賞後、来た道を戻って巡視路に入る(滝の近くに国の史跡に指定された鎌刃城跡へ行く道標と山道がある)。 平坦な道から鉄塔標示に沿って右折すると、急登になるが階段道で解りやすく、すぐに最初の鉄塔下に出る。鉄塔の左前方からさらに巡視路が山腹沿いに続いているが、一度下って登り返したあたりから踏み跡が薄くなるので、左右の枝道に注意して高所へ登ると、再び明瞭な道に変わって武奈山頂部の鉄塔下に着く。笹の切り開きを東へ一分ほど歩くと、三角点がある。雑木の中で展望はない。 ●霊仙山の展望地から武奈林道を戻る 鉄塔下から表示を見て南へ深い笹を分けると、すぐに二次林下の快適な道になる。新緑の季節に歩いた雰囲気の良さは鈴鹿でも数少ない感じで、二重山稜の間の窪地を緩く下り、鞍部に出ると倒木の多い平坦な植林下に変わるが、山腹へ登る巡視路から鉄塔近くの広い道に出る。ここから男鬼山へは明瞭な道はないが、植林に入って歩きやすい所を選び、高所へ登るうちに、朽ちた立木に山名札を吊し山頂に着くが植林下で展望はない。 山頂から東へ進み、笹藪を避けて左から回り込むと、前方に霊仙山の展望が開く突端に出る。古い道があったようで、東西を示した石柱の立つ所から、倒木と笹を越えると、一直線に下る笹の覆う道型があり、そのまま下ると地図にない林道に出る。 左折して少し歩き、尾根をまたぐ手前で、トロッコレールに沿って再び山腹へ入り、レールの終わった所から東へ下ると鞍部に出る。左折して山腹から尾根道に出ると、六体の石地蔵を祀った古い道に合流する。さらに左折して溝道を下ると広い地道に出て、造成中の広い林道から駐車地に戻る。 【アプローチ】 □車・米原分岐から関ヶ原分岐へ2・0キロ、分岐Mから5・5キロで登山口(柳峠)。 交通JR米原駅から徒歩1時間30分(タクシー利用)。 【その他の登山道】 男鬼峠から巡視路 鳥居本から比婆神社へ、途中の男鬼峠から巡視路。
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