五十名山 北参道から水無山北尾根[滋賀県蒲生郡日野町〕 10綿向山(わたむきやま)1110m 近江四高山の一つ。水無山経由の代表コース |
向山遠景日野町の国道より
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御在所岳、雨乞岳から稜線続きの山。伊吹山、比良山、霊仙山とともに近江四高山といわれ、湖東平野から眺めると両翼の水無山と竜王山を従えて、いかにも堂々とそびえている。地元日野町では、標高に因んで十一月十日を「綿向山の日」とし、盛大に記念行事を行う。信仰の山、そして町おこしの山である。
日野町から大河原へ国道を走ると、テーマパーク「ブルーメの丘」の入口付近から東方に、竜王山と水無山を両翼に据えた、綿向山の迫力のある雄姿が田園越しに近づいてくる。地元の日野町では、町おこしの活性化策として「綿向山ふれあいデー」を設けているが、山谷、登山道、歴史、見どころの、どれをとっても鈴鹿山地湖東側の名山である。
綿向山の登山道は、表参道と竜王尾根のほかに、本編の北参道と水無山北尾根道が基本ルートとされている。ただしこれを周回コースにする場合は、下山口側に置き車が条件となるので、北参道と竜王尾根、または表参道と水無山北尾根の組み合わせの方が、コース設定としては歩きやすい。
登山案内板の立つ北畑口から山手に折れ、バス停(西明寺口)を右折して表参道駐車場に置き車をした後、登山公園の分岐から水木谷林道へ入り、舗装路と地道の交互する道から、奥の平橋を渡った所で空き地に駐車して歩き始める。分岐する林道の左へ入ると、すぐにネットを張った北参道入口に着く。
扉を開閉して山道に入ると、植林下に解りやすい道が続き、ネットの間を抜けると、5合目小屋の立つ表参道に合流する。表参道は登山口から薄暗い植林下のジグザグ道が続くが、ここから傾斜が緩んで快適になるので、北参道の方が短時間で気分良く歩ける。
●水無山は綿向山の展望台
7合目の行者コバを過ぎると山腹の細い道になるが、笹の切り開きに変わり、最後に階段を登って綿向山の山頂に着く。晴れた日には雨乞岳方向の広大な展望が開く山頂から、
来た道を戻って8合目で分岐を左折すると、水無山北尾根道になる。表参道よりも一段と細い山腹道になるが、文三ハゲと呼ばれる大ガレの上端に出て分岐を右にとり、次の分岐を左に登ると水無山に向かう道になる。
灌木下の良い道から、山頂部に出てガレ越しに綿向山の景観を眺めながら、石柱の立つ本峰とその先の南峰を巡った後、来た道を分岐まで戻る。分岐を左折すると、尾根道と言っても尾根の北を巻く山腹道で、溝地を幾度か回り込みながら、植林下を下るうちに中ほどの林道に出る。少し左手から再び山腹へ下り、ジグザグと折り返しながら、表参道口のヒミズ谷出合小屋の左に出て、置き車した表参道駐車場まで一歩きする。
なお時間があれば、林道が曲がる尾根端から、二つの鉄塔と三角点に立ち寄ってみたい。巡視路の良い道を往復五分ほどで、鉄塔下の好展望と、最近設置された三角点がある。
【アプローチ】
□車・日野分岐から大河原分岐へ5・1キロの分岐Fから2・8キロで下山口(駐車場B)。さらに2・7キロで登山口(駐車地A)。
■交通・近江鉄道日野駅から西明寺口バス停、登山口まで徒歩50分
【その他の登山道】
◇西明寺口から表参道
分岐Fから2・8キロで表登山道登山口駐車場)。
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