五十名山 武平峠道から表登山道〔三重県菰野町〕 6B 御在所岳(ございしょだけ) 最高点1212m ゆったりと山上散策のできるコース |
側面から見る御在所岳(鎌ヶ岳登山道より)
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御在所岳の代表コースは、前項の裏道と中道のほかに表道と峠道がある。いずれも鈴鹿スカイライン沿いに登山口があって、列記した順に湯の山から西へ遠ざかるので、バス停あたりから歩くと表道も峠道もかなりの時間を要するが、車でアプローチすると、逆に前項の二コースより短時間で歩ける。
今回のコース設定は、峠道から登って表道を下る周回を、車道中ほどの駐車場から巡ったが、山上公園の施設をゆっくり回れるうえに、荒天時などは山上駅の室内で、食事や休憩できることが、御在所岳コースの利点でもある。なお武平トンネル西から、御嶽神社へ直登する南尾根をサブルートで付記したが、峠道と組み合わせても良い周回路になる。
武平峠東の駐車場から歩き始める。次項の鎌ヶ岳(三つ口谷から武平峠道)と逆コースになるが、近道の国道からトンネル手前で山道に入り、大きな看板の立つ武平峠に出て、北へ右折して峠道に入る。
雑木が切れると明るいガレ上に出て、砂ザレ道を慎重に越えると、笹道から広く掘れた溝道になる。やがて岩塊の続く岩道になり、振り返ると鎌ヶ岳方向の展望も開いてくるが、岩の多い道は足元に注意がいる。途中には「天指し岩」という、愉快な形状の奇岩があり、溝道と笹道を繰り返して通行止のフェンスに出て、右手の道から山上公園の舗装路に着く。
修験道の面影のこる道
山上の歩き方は自由に選べるが、御嶽神社・長者池・国定公園広場・三角点・雨乞岳展望台の望湖台などを回って東へ移動し、水芭蕉園から朝陽台広場周辺を昼食などで過ごし、来た道を戻って表道から帰路につく。レストランの左手から、道標を見て表道の広い山道へ入る。笹の切り開きはすぐに掘れた溝道になり、谷を渡って山腹道を抜けると、尾根筋に通じた広い岩ガレ道になる。道は全体に明瞭で解りやすいが、修験道の昔から利用されていたらしく、崩壊した古い道脇に枝道が幾カ所もあり、矢印のペンキマークを目印に安全な道を下る。
やがて車の走行音が聞こえ出し、百間滝の展望台を過ぎると、車道脇に出た所から手摺と階段道の遊歩道になり、車道を潜ると石鳥居や石碑が並ぶ表登山道口から右折して三滝川沿いを緩く登って駐車場に着く。なお車を湯の山街道最奥の公共駐車場に置いた場合は、往復一時間の加算が必要である。
【サブルート・御嶽神社南尾根】
トンネル西の駐車場から雨乞岳登山道に入り、土手道を越えて平坦地の植林になった所で、左へ曲がる登山道を離れて北方向へ直進する。右手が谷地の薄い尾根筋になると、立木を頼りの急登に変わり、灌木の笹尾根になった後も続くが、傾斜が緩んで郡界尾根に出ると踏み跡があり、大岩の先で笹を分けると御嶽神社の裏に出る。なお、この郡界尾根を西へ下ると、雨乞岳のクラ谷登山道に出る。
【アプローチ】
□車・湯の山分岐から武平峠へ11・2キロ。トンネル東に公共駐車場。周回路と接続。
■交通・近鉄湯の山温泉駅から湯の山バス停、表登山口まで徒歩45分。
【その他の登山道】
◇湯の山から一ノ谷新道
中登山道と登山口同じ御在所山の家より)。◇朝明から上水晶谷根の平峠から国見峠へ出る)
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