鈴鹿山麓てくてく旅

4 三重県鈴鹿市・亀山市

入道ヶ岳山麓の椿大神社で安全祈願

【亀山城多門閣]

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    東海道亀山宿

東海道五十三次の亀山宿がJR関西線亀山駅のすぐ北を通り、今も多くの史跡が残されている。亀山城の南一帯を中心に、東の露心庵跡から西の京口門跡の範囲が宿場町であったらしいが、跡地を示した石碑が主で、関宿のような保存された建造物が少ないので、沿線のJR(田川・亀山・関)を利用して、石上寺、慈恩寺、野村一里塚、太岡寺(桜の名所)などを、通しで歩く方法もある。

    亀山城周辺

亀山宿とともに、亀山城周辺にも見どころが多い。亀山城は明治維新後に取り壊されたが、多聞櫓だけが現在も残っている。また城の近くには侍屋敷遺構が当時の雰囲気を伝えている。

    亀山公園周辺

亀山城の周辺は市の中心部でもあって、多くの文化施設が揃っている。城のすぐ北にはしょうぶ園が見どころの亀山公園があり、歴史博物館や図書館、また近くに市営の白鳥の湯(温泉)、亀山インター脇にはかめやま美術館がある。

    椿大神社・小岐須

入道ヶ岳山麓にある椿大神社は猿田彦大神の大本営として、交通安全祈願等の参詣者がいつも絶えないが、神社に併設して椿会館(宿泊等)、鈴松庵、山手に椿キャンプ場、また小岐須には桃林寺、遍照寺などの古刹がある。

    のぼのの森公園

国道から石水渓の反対方向に少し走ると、のぼのの森公園があり、日本武尊の御墓(能野御墓)と能褒野神社がある。日本武尊は景行天皇の皇子で、東国平定の帰路にこの地で病没したとされている。「倭は国のマホロバタタナック青垣、山ゴモレル倭シ美し」は辞世二千年前に見た鈴鹿の山は入道ヶ岳か野登山か・・・。

    加佐登周辺

地図から外れたが、鈴鹿インターから市街地に向かうと、国道の手前に関西線加佐登駅があり、周辺には日本武尊を祭神とする加佐登神社や白鳥塚古墳からフラワーパークなどの散策や、荒神山観音寺などがある。また加佐登駅の近くには東海道庄野宿(庄野宿資料館)の旧跡もある。

    坂本周辺

石水渓に行く途中で野登山方向へ向かうと、日本の棚田百選に選定された「坂本棚田」が安坂山町坂本集落の西にある。また野登山山頂下の野登寺境内周辺のブナや杉の原生林も見応えがある。

    小岐須渓谷

入道ヶ岳の南を流れる御幣川の上流には、入道ヶ岳や仙ヶ岳の登山口で良く知られている小岐須渓谷があって、小岐須山の家、払塚駐車場、鮎止の滝があり、さらに一キロほど奥には屏風岩とキャンプ場がある。

    石水渓

亀山市の北部を流れる安楽川の上流に、景勝地の石水渓がある。国道から八キロほどで野外研修施設(キャンプ場)と望仙荘山小屋)、すこし先にバンガロー村があり、そのまま安楽峠から滋賀県に出る車道も通じている。バンガロー村から山側に良い道があって、石谷川に出ると「白糸の滝、三つ淵、頂礼井戸()」などの渓谷美がある。全部廻っても一時間ほどで往復できるが、谷を幾度も渡るので大雨の直後は避けた方が無難。