臼杵山東尾根から船石林道周回

40 臼杵山630m

臼杵ヶ岳697m

【サブコース】安楽峠から周回

山頂部の奇岩、臼杵岩を目指して
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前項で、鬼ヶ牙から県境稜線を周回し臼杵山を戻る健脚向きコースを紹介したが、臼杵山だけを周回する「お手軽コース」を二つ取り上げた。一つは臼杵山から船石林道へ降るコースで、もう一つは県境稜線に出て安楽峠から戻るコース。何れも短時間で歩けて解り易い踏み跡があり、特に県境稜線のかもしか高原と安楽峠の間は、東海自然歩道で誰でも歩ける遊歩道がある。安楽峠から駐車地間も、降りの舗装路で楽に歩けるし、安楽峠に置き車すればそれも省略出来る。前項と同じアプローチで石水渓へ入り同じ駐車地から歩き始める。橋を渡った左手の空き地から、臼杵山の道標を見て土手を越えると、二次林下の林に踏み跡があり、細い二股谷を渡って窯跡を過ぎると急登の尾根道になる。最近は歩く人が増えたようで、踏み跡が明瞭になり、テープ目印もあって迷わず歩けるようになった。と言っても一本道の尾根筋ではなく、急登して岩塊を乗り越え、展望の良い尾根端に出て樹林下に入り、再び岩塊を乗り越える、といった繰り返しをするうちに、展望の開く岩尾根に出て登ると、巨岩の重なり合った臼杵岩に着く。
岩を擦り抜けて先へ出ると、細い尾根が続き、緩く登ったピークが臼杵山の最高点で、その手前で右折して尾根を急降下し、登り返した所で分岐に出る。一つ目のコースは、分岐(仙ヶ岳・難路の標示)を右折して笹尾根を降る。ガレの上端やヤセ尾根もあるが、解り易い尾根道があり、降ってきた臼杵岩の展望も、所々で開いている。やがて尾根が拡がって山腹になり、踏み跡を注意して降って船石林道に着き、右折して駐車地に戻る。【サブコース】もう一つは県境稜線から安楽峠へ戻る周回コースで、分岐をそのまま直進すると、ガレ脇から登りになって県境稜線の分岐に出る。左折して登りきったピークが臼杵ヶ岳で、展望もない二次林下の笹原で、知らずに通りすぎそうな山頂である。先へ出ると低い笹の間に良い踏み跡があり、歩き易い降りになる。途中の尾根分岐はいずれも右をとり、尾根の両側が植林に覆われてくると程なく、広々とした「かもしか高原」に着くるここからは薄暗い植林下と対照的に、明るい笹原にベンチや案内板の立つ東海自然歩道で、西へ階段道が降り、南の安楽峠方向へ広い遊歩道が延びている。道はすぐに細くなるが、階段や手摺で整備された自然歩道を、登降しながら山腹を切り開いた安楽峠に着き、左折して舗装路を緩く降りながら駐車地に戻る。