表参道から鳩ヶ峰尾根を降る

38 野登山851m

鳩ヶ峰710m

古刹・野登寺を参詣(亀山市)

野登山()と鳩ヶ峰(石水渓口より)
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亀山市の国道から石水渓に折れると、右手に峰を連ねた野登山と鳩ヶ峰が現れる。野登山は山頂迄車道が通じ、鳩ヶ峰も山肌が鉱山採掘で大きく削られ、登山人気では不遇な山々である。それでも現在は、数年前の台風禍で壊れた野登寺の修復工事が進み、鳩ヶ峰を結ぶ尾根も、笹が切り開かれて歩き易くなった。そこで本項では、坂本の表参道から野登山と鳩ヶ峰へ登り、そのまま尾根を降って東海自然歩道に出て、置き車で登山口へ戻るコースを歩いた。但し鳩ヶ峰の山頂近く迄採掘が進み、尾根を分断する部分は採掘跡地の通過を余儀なくされた。(現在は無人状態なら楽に歩けるが、将来的な保証はないので地図の注記を参照)
亀山市から石水渓に折れて県道を走ると、第二名神工事もあって、狭い集落を通らず、広い車道のまま野登山の標識を見て、右折すると坂本の集落に入る。集落を抜けた所で二股道に出て、左へ登ると表参道になる。尚駐車地は右の道を直進して橋を渡った所(A)と、下山口近く(B)に置き車すれば、車道を歩いて戻る時間が省略出来る。分岐左の広い農道から、橋を渡ると山道になるが、要所に道標を立てた解り易い広い道が続いている。ジグザグ道を暫く急登すると車道に出て、車道を跨いだ山道と、少し左手から風力発電の道も出来て、先で合流して夢想庵に入る。好展望の庭から一度車道に出て、門柱の手前から再び山道へ入ると、反射板の横から草地を抜けて野登寺の駐車場に出る。修復工事用に拡張された道から野登寺に着き、寺門のある所迄戻って山腹道に入り、三角点と国見石を経て電波塔の横から国見広場に着く。広い草地と好展望の国見広場から、右手前方でネットを潜って鳩ヶ峰に向かう。山腹からもう一度ネットを潜ると広い尾根になり、笹が切り開かれて歩き易くなる。岩の多い細尾根の急降下に変わっても、苦にならず鞍部のマドに着き、踏み跡の薄くなった植林下を高所へ登り詰めると、平坦地に出て少し歩いて鳩ヶ峰に着く。二次林の間から東に展望の開く山頂から、帰路は北から南へ回り込む尾根を降る。尾根に入って突端を右折すると、尾根が分断されて鉱山採掘跡地の上に出る。跡地に降りて左から右へ緩斜面を尾根端迄歩き、尾根に戻って少ピークから、南に向きを変え植林下の尾根を降ると、広い山道から橋を渡って東海自然歩道に出る。「石水渓」の道標へ折れると、すぐに駐車地Bへ着く。車が無く歩いて登山口へ戻ると、五十分程かかるが不可能な時間ではない。