裏道から腰越峠・国見尾根周回

20 国見岳1165m

青岳1095m

割谷の頭786m

御在所岳周辺の山々(菰野町)

国見岳()と青岳(国道より)

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御在所岳北隣の国見岳へは、湯ノ山から裏道と国見尾根を周回するコースはよく歩かれているが、裏道から腰越峠を経て、県境稜線から国見尾根を戻る人は稀の様である。しかし歩いてみると大変面白いコースで、割谷の頭・青岳・国見岳の山頂では、角度の違った展望が開き、三岳寺跡・ゆるぎ岩・藤内壁等の見所も多い。それに二次林が多く、一部を除けば踏み跡も明瞭で歩き易い。
鈴鹿スカイラインの裏道用駐車場から歩き始め、一歩きして藤内小屋に着いた後、小屋の左奥から北谷と不動谷を渡って腰越峠に向かう。愛知岳小屋を過ぎて谷の左へ出ると、谷沿いの岩の多い山道になる。石塔が並ぶ先で分岐に出て、右折して谷を渡ると三岳寺跡で、杉林を右から回り込むと、突堂跡の尾根の鞍部に出る。右折して尾根伝いに割谷の頭を往復する。途中の岩上ではハライド方向の展望が開き、山頂には「界」の字を刻んだ、由緒ありげな大きな岩がある。来た道を戻り、鞍部から尾根を直進すると、笹混じりの尾根から分岐で山腹へ降り、割谷に出て谷沿いを少し遡行した後、道標を見て谷を離れて固定ロープで急降下して再び谷へ出る。谷からすぐ正面の笹の切り開きへ入り、踏み跡を登り詰めると尾根に出て、右へ折れた所で腰越峠に着く。展望の開く峠で一息入れた後、来た道を戻って県境稜線に向かう。時間があればハライドの往復を加えてもよい。尾根は始めからヤセ尾根の急登が続くが、笹が増えて傾斜が緩むと、二次林下の歩き易い道になる。笹が減って雰囲気の良い自然林を抜け、県境稜線に出て左折すると、急に背の高い笹道に変わり、ピークに出て青岳に着く。登山道の脇に小広い空き地と大岩があり、岩上に立つと国見岳方向の展望が開いている。青岳から西へ深い笹の溝道を緩く降り、登りに変わると道脇に大岩が現れ、岩を縫うようにして登ると、ここも大岩が鎮座し、四周に展望の開く国見岳に着く。国見岳から御在所岳方向に降り、国見尾根に出て分岐を左折する。良い道はすぐに細い尾根に変わり、天狗岩とゆるぎ岩を過ぎると急降下になる。固定ロープや木の根を掴んで降り、不動谷の分岐の先で、大岩を右から回り込んで尾根を直進し、少し先で大岩が尾根を塞ぐ所から山腹へ降る。所々に付いたテープを目印に、薄い踏み跡を辿るうちに明瞭な尾根道になり、古い木の階段も現れて、程なく雑木林に入ると往路で歩いた登山道に出る。谷を渡ると藤内小屋で、駐車場迄一歩きして戻る。