朝明から風越峠と腰越峠の周回

18 ハライド908m

南コブ723m

コブ尾根縦走(菰野町)

「ハライド(腰越峠の南より)
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湯ノ山と朝明渓谷を隔てる尾根が、県境稜線から伊勢平野の千草辺りへ降っている尾根上にはハライドと南コブがあり、尾根を越える風越峠と腰越峠の、二つの峠から周回するコースもあって、最近は歩く人が増え、踏み跡もかなり明瞭になっている。但しその場合は、距離の短い朝明側から登るのが良く、湯ノ山側から入ると長丁場になって一般向きではない。紹介するコースは、朝明水無から風越峠へ登り、尾根を縦走して腰越峠か腰越谷を降るルートを歩いた。下山口の朝明ヒュッテ前駐車場に置き車すれば、車道歩きが省略出来て便利である。国道から朝明渓谷へ向かい、バス停水無の南から、川へ降りて橋を二回渡り、東海自然歩道に入る。風越谷に沿った自然歩道は、充分過ぎる程に階段や木橋で整備された道で、所々で木の階段道を急登しながら風越峠に出る。直進して湯ノ山へ降る自然歩道を離れ、右折して笹の切り開き道へ入るとすぐに尾根に乗る。尾根上には明瞭な踏み跡があって解り易いが、かなりの急登が続き、ようやく平になった所で、標示があってそれと解る南コブの山頂に着く。
二次林の拡がる山頂部を西へ出ると、展望の良いザレ場や大岩の集まる所があり、時間があれば立ち寄った後、尾根下に沿った笹の切り開き道へ入る。ハライドへ向かう尾根は、小ピークが幾つもあって登降を繰り返すが、全体的に踏み跡は明瞭である。但しザレ地に出た所や笹が道を覆う所は、踏み跡を外さない様に注意する。低い尾根や谷地が左右から入り込む所を過ぎると、左から来る神懸の尾根と合流した後急登になる。ピークを越えると急降下になり、再び急登の登り返しになるが、現れる好展望のキレットや岩塊を、足元に注意して越えると、低い笹と潅木下の急登になり、ザレた山頂部から僅かに歩いて、ザレ地に岩を集めたハライドに着く。雄大な展望が拡がって見飽きないが、遮る物が無いので風の強い日は飛ばされない様に要注意。
帰路は腰越峠から朝明へ降るルートをとり、ザレ地の左からテープ目印の付いた切り開きへ入り、もう一度ザレ地に出て再び潅木下に入ると腰越峠に着く。道標の脇を右折し、樹林下の道を降るとすぐに源頭に出て、ゴーロ状の谷を、岩を踏みながら足元に注意して降る。水量の少ない岩の散乱する谷を降るうちに、山道との分岐に出るが、今回は谷道をとって谷へ戻り、堰堤を左右から回り込んで降るうちに、道が広くなって林道に出て、駐車場迄一歩きする。