東海自然歩道から石榑峠周回

11 三池岳971m

八風牧場跡から尾根直登(菰野町)

三池岳(北の県境稜線より)
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三池岳の登山道は、八風峠経由で東西の八風谷から登るルートの他に、車道の通る石榑峠から、県境稜線沿いによく歩かれている。そこで本項では、車道沿いの水晶谷キャンプ場から東海自然歩道に入り、八風牧場跡近くの尾根から三池岳へ登り、県境稜線を帰路にとって、石榑峠へ降る周回を歩いた。但し石榑峠から登山口迄が長いので、前もって小峠へ車を移動しておき、時間と労力の節約を計った。その為には複数の車が必要で、それが出来ない時は、小峠から熊谷を降って、一時間程加算する事になる。
宇賀渓口から左の車道に入り、登竜荘の少し先で、水晶谷キャンプ場のある東海自然歩道入口から歩き始める。但し運転者が小峠へ車を移動させて戻る迄の、三十分程を待機する。キャンプ場から吊り橋を渡ると、木製階段の付いた急な登りから、すぐに降って山秋谷を渡ると、歩き易い二次林下の遊歩道になる。緩い登りが平坦になり、両側に石を並べた草の覆う道からT字路に出て、福王神社へ向かう自然歩道と別れて、古い荒れた林道へ右折する。三角屋根の建物が残る。八風牧場跡を過ぎ、右手の谷に尾根が入り込んできた所で、赤ペンキの付いた切り開きから尾根に入る。尾根上には明瞭な踏み跡が西に続いていて、暫くは平坦な尾根筋を緩く登降し、尾根が拡がって山腹に変わる辺りから急傾斜になる。岩尾根を急登し、樹木が途切れて展望の開く笹尾根に出た後、すぐに八風渓谷方向から登ってくる東尾根に合流する。右折して二次林下の笹の切り開き道を登り、お菊池からガレ場を越え、三角点から県境稜線上の三池岳山頂に着く。
好展望の山頂から、帰路は石榑峠へ降る県境稜線をとり、右折して低い道へ入る。県境縦走路だけに、よく踏まれた明瞭な踏み跡があり、迷い易い分岐も少なく安心して歩けるが、最後迄笹の切り開きが間断なく続いて、所々は笹に覆われて道が消えているので、尾根を外さない様に注意する。最初のピークを過ぎるとガレ脇に出て、展望も開いてくる。ザレ尾根やヤセ尾根も混じってくるが、左に少し降ってから登り返すピークを過ぎると、尾根が拡がって樹木のない笹原になり、土嚢を積んだ枝道を二カ所、いずれも尾根へ登る切り開きへ注意して上に出る。防護網を張ったガレ上端から、笹が深くなって踏み跡が薄くなる尾根を北へ進むと、巨大な電波塔の建つ無線中継所の裏に出る。フェンスに沿って正面に出て、舗装路を降りゲートを抜けると石榑峠に着き、車道を降って駐車地迄一歩きする。