福王神社から東海自然歩道へ

10 福王山597m

毘沙門天王奥宮の山(菰野町)

福王山(国道306号線より)
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国道306号線を湯ノ山街道から北へ走ると、八風渓谷口を過ぎた先で、国道沿いに、ドーム状の均整のとれた福王山が近づいて来る。山腹には毘沙門天を祭神とする福王神社があり、山頂には奥宮もあって、整備された参詣道も通っている。また福王山の西麓には、東海自然歩道が通過していて、神社の参詣と共に、自然歩道を周回しても、家族連れで楽に歩ける半日コースである。
八風渓谷口から北へ少し走ると、石鳥居と福王神社の看板が立つT字路に出る。そこを山側に折れ、道標に沿って走るうちに、ゴルフ場を過ぎた所で、神社の広い駐車場に着く。売店の建つ前から簡易舗装の道を登ると、鳥居と石段が続境内の入口に着く。左手にも数台置ける駐車地があり、東海自然歩道の入口も接続している。鬱蒼とした杉木立の石段を登りきると、社殿が建ち並ぶ福王神社に着き、参詣の後奥宮に向かう。本殿右の御堂へ石段を登り、左奥の鳥居を潜ると参詣道があって、薄暗い杉林の下に踏み跡が続き、三十分程で平坦な山頂部に出て左折するとすぐに奥宮に着く。また神社から奥宮へ、尾根沿いに歩く道もあって、参詣道に対して登山道と名付けたが、社務所と便所の間から、レールを跨いで山腹へ入り、岩屑の多い溝地から、薄い踏み跡へ出て左へ回り込むと尾根に乗る。尾根上には良い道があって、高所へ登って奥宮に着く。参詣道より道は悪いが時間は大差ない。奥宮から平坦な自然林の下の踏み跡を、北から北西に曲がって緩く登ると、最高点の山頂に着く。木立で展望はないが、山名札が十枚程木に吊してある。尚山頂から神社へ戻る時は、平坦地に分岐尾根もあって紛らわしいので、方位に充分注意する。
山頂から南西の尾根へ進むと、すぐに歩き易い道が終わり、岩の集中する所で左へ曲り込むと、急に細道になるが尾根は通っていて、降るうちに分岐に出る。紫紐が二段に付けてある所で、右の良い道をとらずに、左の藪で解りにくい尾根へ入る。分岐から右の尾根に入ると、五分程で「界」の字を刻んだ石柱があり、戻らずに進むと水晶谷の方向へ行ってしまう。左の尾根に入って藪を抜けると、すぐに尾根がきれて古い道に出る。左折すると草地の拡がる平坦地になり、廃屋を過ぎると東海自然歩道に出る。左折するとすぐ神社へ戻る分岐があり、直進すると三角屋根のある八風牧場跡に出る。草地の間から竜ヶ岳方向の展望を眺めた後、来た道を戻って分岐を右折し、道標や石段で整備された自然歩道を歩いて、神社から駐車場へ戻る。