茶屋川林道から尾根周回

7 銚子岳1019m

静ヶ岳1088m

太夫谷北と南の尾根(永源寺町)

銚子岳の山頂標石は図根点
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藤原岳と竜ヶ岳の間に、銚子岳と静ヶ岳が立ち並んでいる。県境路が両山の東を通過して、山頂部は西に離れているので、三重県側からは目立たない山であるが、周辺の山域からは迫力のある山容を見せている。治田峠や竜ヶ岳から県境路を歩くのが基本コースとされているが、どちらから入っても長丁場で、陽の短い時期は歩きにくい。ところが西麓の茶屋川林道を車でアプローチすると、随分と短時間で歩けるコースがある。今回取り上げた太夫谷を挟んだ尾根の周回もその一つで、悪場もなく快適に歩ける。但し茶屋川林道は相当な悪路なので、四駆車は問題ないが、普通車は要注意である。八風街道を走り、神崎橋の東で茶屋川林道に入る。地道で凹凸の多い道をゆっくり走り、焼尾橋の手前で、分岐する林道脇に駐車して歩き始める。焼尾谷沿いの林道に入り、右に回り込んで尾根の鞍部に出て、小屋が建ち視界が拡がる所から左手の尾根に取り付く。植林下の尾根は始めから急登になるが、歩き易い道が付いている。展望の開く台地に出た所から、尾根が拡がって夏草も茂ってくるが、右を巻いて尾根に戻ると再び良い道になり、ヌタ場が並んだ平坦地を過ぎると、二次林下の山腹に変わり、急登して銚子岳に着く。ここ迄ほぼ一直線で目立った分岐もなく、解り易い尾根を一時間と少々の、楽な登りである。
図根点の標石がある銚子岳山頂から、南に出ると平坦で広い尾根道が通じ、分岐を右折すると静ヶ岳に向かう県境縦走路になる。ガレ縁の溝道を鞍部へ急降下し、登りに変わると尾根が拡がってきて雰囲気の良い二次林下の草地になる。セキオノコバと呼ばれる所で、右手の池を過ぎて分岐を右折し、一本道の尾根を登って静ヶ岳の山頂に着く。
竜ヶ岳方向の展望が開く山頂から、北西に降る尾根を帰路にとり、雑木を潜って右手に寄り目指す尾根に入る。(明瞭な尾根道になった所で、北西の方位を確認する。北へ降る尾根もあるので注意)切り開かれた良い道が暫く続くが、杉の古木の先でヤセ尾根を過ぎると、次第に尾根が拡がってくる。伐採で展望の良い所から鹿除けネットが現れるが、ネット沿いをそのまま斜面へ降らずに、左へ寄って尾根を降る。この辺りから尾根が消えて平坦地になり、道筋が解りにくくなるが、北西の方位と、赤や紫のテープを目印に降る。細い尾根になって急降下した後、突端の手前で左へ折れて斜面を横切り、焼尾橋脇の林道に出て、右折して駐車地迄一歩きする。