大原ダム周辺の三山を巡る 100 祝詞ヶ原山461m 寺山469m 藤木竜王山460m 雨乞信仰の山々(甲賀町) |
藤木竜王山(大原ダムより)
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那須ヶ原山の北に大原ダムがある。鈴鹿山地ではかなり広大なダムで、水量も多く釣り人もよく見かける。ダムの周辺には、那須ヶ原山に通じる林道や、遊歩道やキャンプ場等があり、高度は低いが「祝詞ヶ原山寺山・藤木竜王山」の三山があって、尾根通しで周回することも出来る。どの山も特筆する程の見所はないが、いずれも昔の雨乞信仰を偲ばせる山名で、一度は歩いて見たい山である。県道南土山甲賀線の大原ダム口から、那須ヶ原登山道の林道へ入る。ダムを左に見て走り、大原川がダムに注ぐ橋の手前で、広い空き地に駐車して歩き始める。道がダム側に張り出した所が、祝詞ヶ原山から北に降る尾根の末端で、道から笹を分けて植林に入り、左奥の鞍部に向かって尾根に取り付く。尾根に乗ると始めはブッシュで歩きにくいが、登るうちに笹を切り開いた明瞭な踏み跡になり、急登して平坦地の山頂部に着く。左に曲がって登り返すと、もう一つの山頂で、台地状の平坦地があるが、何れも展望は優れない。山頂から南の尾根に入って鹿除けネット沿いを歩き、南峰から藪の深い尾根を抜けると、石柱の立つ小ピークに着く。ここで尾根の分岐を左にとり、突端から右へ回って川沿いの植林へ降り、新しい林道から古い林道に出る。 林道を右折して少し歩き、新設の林道へ左折して登りきった所が寺山峠で、防護壁の右から尾根に乗ると、明瞭な踏み跡があってすぐに寺山に着く。但し山頂付近は倒木が多いので注意し、展望のない山頂から笹の深い尾根を降ると、歩き易い植林下になり、左からの尾根と合流して右折すると、東西が好展望の場所に出て、その先から再び倒木が増え、潜ったり巻いたりして藤木竜王山に着く。雑木で展望のない山頂から、藤木集落に向かって北の尾根を降る。この付近にも倒木が多いが、すぐに良い尾根道になり、尾根から左の山腹に降ると、椎茸栽培のネット沿いとなって集落に出る。装路を左折して集落を少し歩き、地道の林道へ入ってダム方向に降ると、中程から道が崩壊したり、草が覆う荒れた林道になるが、再び良い道になってキャンプ場近くの遊歩道に出る。尚林道の北側は松茸山で「留山」の札が所々に掛けてある。キャンプ場を抜けて「那須ヶ原登山道」の道標から右の山道へ入り、ダム沿いに階段の付いた遊歩道から林道に出る。右折するとすぐに駐車地である。尚地図に三カ所の別ルートを記したが、時間は大差ないうえに、道が複雑で解りにくいので、山慣れた人向きである。
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