大河原橋から能登ヶ峰尾根縦走

96 能登ヶ峰759m

横谷山873m

鹿の楽園を歩く(土山町)

笹原の鹿道を歩く「鹿の楽園で」
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武平峠から南下する県境稜線と、鈴鹿スカイラインの間の山域は、標高が下がって名の知れた山も少なくなるが、その中の一つに能登ヶ峰がある。東隣の御所平と張り合う様に、田村川を挟んで、似たような笹原の山塊で対峙しているが、アセビの開花する頃は、格別の風情があって、鈴鹿有数の名コースになる。但しこの山の良さは、三角点のある山頂から北東へ尾根を縦走して、アセビの点在する笹原を歩かないと味わえない。そこで今回のコース設定は、下山口のウグイ川へ置き車しておき、大河原橋から横谷山へ登り、尾根を縦走して能登ヶ峰の山頂から北尾根を降って下山口へ戻った。

最初に鮎河集落からウグイ川の左側林道に入り、二キロ程走った河原の空き地に置き車をして県道に戻り、スカイラインに入って、大河原橋西の空き地に駐車して歩き始める。橋を渡って元越谷林道に入り、車止めゲートを抜けて谷沿い道を歩く。分岐の林道に出て直進すると猪足谷林道で、広い地道を緩く登り、左手の谷が消えて山肌になり、右手に谷地の現れた所が登山口で、防護壁の左から山腹に取り付く。土手を越えて尾根に乗り、尾根端に注意して急登するうちに、二次林に出て右折すると横谷山に着く。

北西に少し展望の開く山頂から、南の尾根に入って能登ヶ峰に向かう。始めは尾根が明瞭で解り易いが、尾根の右を巻いて戻り、植林下に入った所で、カタコシ峠に降る尾根が消えて、間違えて直進してしまう尾根がある。尾根に戻った所で方位に注意し、尾根筋が南西に振った所で、南の植林下に折れ、左へ寄りながら尾根に乗るのが要点で、これが解ると尾根道になってカタコシ峠に出る。峠から登りに変わり、ヤセ尾根を越えると植林下の良い道になり、顕著なピークに向かって急登し、途中で巻き道へ左折すると、二次林の林から笹地の拡がる草原に出る。ここからは台地状の尾根に草原帯が続き、踏み跡は薄いが何処でも歩けるので、左の尾根端沿いを歩き、一度樹林の尾根を登った後、再び笹原の拡がる「鹿の楽園」に入る。笹原から尾根になり、植林下を登ると能登ヶ峰に着く。

帰路は山頂から来た道を少し戻り、左手の広い山腹から北西の尾根に乗り、右手の尾根端へ寄りながら北尾根に入る。(ここで北の方位を確認する)暫く緩い降りの良い尾根が続き、急降下に変わると藪が深くなるが、踏み跡に沿って左へ移り、尾根の鞍部から谷地へ降ると河原に出る。左折して三分程で駐車地Bに着く。(駐車地A迄車で約十五分)