白滝谷から二子山尾根周回 85 二子山822m 羽鳥峰850m 大展望の北峰(永源寺町) |
二子山遠景(右上、神崎川林道より)
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御在所岳と雨乞岳の山裾から、北へ流れる神崎川と県境稜線の間は、殆どが稜線上の山域であるが、その中で珍しく独立した峰が二子山である。釈迦ヶ岳の南の、白滝谷とヒロ沢の間にあって、羽鳥付近から西へ派生する尾根筋の山であるが、県境稜線から見えず、神崎川西方の瀬戸峠近くの林道から、双耳峰の様な山容を望める程度で、歩く人も知る人も少ない。しかし朝明から短時間で歩けるうえに、北峰の山頂北から大展望が開いて、見所のある山である。 朝明の駐車場から歩き始め、根の平峠や中峠の分岐を直進する。文化財の石碑を埋めた所が羽鳥峰峠に向かう分岐で、往路は旧道の山道を登り、帰路は足の負担が少ない林道から戻る設定で旧道に入る。谷沿いに出て、幾度か堰堤を越えながら河原を歩き、谷を離れて岩道を急登して羽鳥峰峠に着く。砂礫で樹木のない羽鳥峰から山腹の登山道に出て、尾根に乗った所の分岐から、県境稜線を離れて白滝谷道へ降る。谷沿いの良く踏まれた道を暫く歩き、ナメ床の幅の広い谷を渡って左岸へ移り、すぐに現れる小谷が二子山の取り付き口で、巻き道が無いので谷芯を登り詰めると尾根に出る。右折して少し登ると二子山の北峰で、北の突端に出ると、銚子ヶ口から釈迦ヶ岳にかけての大展望が、松や桧の間から開いている。来た道を戻り、直進して登って南峰に着き、東に向きを変えて少し登ると、もう一つの峰に着く。ここにも二子山の山名が記され、展望も少し開いている。帰路は白滝谷へ降らずに、尾根通しで県境路に向かう。南東の尾根に入るとヤセ尾根が少し続くが、すぐに安定した尾根道になる。植林から二次林に変わると笹が深くなるが、切り開かれて明瞭な踏み跡もある。道が尾根と谷へ分かれる所からピークに出ると、その先から深い笹に覆われ、南へ降る踏み跡はあるが、直進する道は消えてしまう。ここから東に向かって笹を分ける(少し左を巻いても良い)と、薄い踏み跡の尾根に出て、更に東へ笹を分けると、白滝谷へ降る分岐の近くの登山道に出る。尚この付近迄来れば、多少左右に振れても、白滝谷と羽鳥峰間の登山道に出るので安心である。羽鳥峰方向へ降り、途中の分岐から林道を戻る。固定ロープを張った岩道を急降下して沢を渡ると、周囲が明るくなって展望が開いてくる。防護壁や崩壊地のある細い道を抜けると、荒れているが広い林道になる。歩きにくい林道を、かなり長く歩いて旧道分岐に出て、更に駐車場迄一歩きする。
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