北尾根から西尾根・樋の谷 82 水谷岳990m 入道ヶ原789m 鉄塔下から大展望(永源寺町) |
水谷岳(西の鉄塔下より) |
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永源寺ダムを取り囲む主だった山が、日本コバ・黒尾山・そして水谷岳である。三山各々に特徴をもっているが、展望の良さ、ルートの多彩さ、歩き易さ、では水谷岳が一番と思う。その最大の理由が、巡視路や鉄塔下の展望にあずかるところ大であるが、本項でもダム側の佐目から、巡視路を利用して周回し、途中で入道ヶ原(三角点峰)に立ち寄るコース設定で歩いた。一本調子の尾根歩きと違って変化に富み、山頂付近の二次林の雰囲気もまた秀逸である。
永源寺ダムの中程に佐目の集落がある。集落を過ぎた東に、佐日子谷を跨ぐ赤塗りの橋があり、橋の西側空き地に駐車して歩き始める。ゲートを越えて林道へ入ると、すぐ脇に鉄塔標示板があり、山腹へ登る巡視路に入る。急登を抜けて傾斜が緩んだ所で、再び標示に出て右折する。薄い踏み跡を探しながら、高所へ向かううちに最初の鉄塔に出て、続いて尾根沿いにジグザグと切った踏み跡を辿って二つ目の鉄塔に着き、更に尾根から右手の山腹へ回り込んで三つ目の鉄塔に着く。いずれもダム湖や日本コバ方向が好展望である。巡視路を離れて南東の植林下に入るとすぐに急登になり、ピークを越えると傾斜が緩んで、若木の間から東の展望が開く快適な尾根道になる。水吞ヶ岳と呼ばれるピークを巻いて、左の山腹から尾根に出て、急登して二つのピークを越えると、尾根が拡がって二次林下になり、緩く登って水谷岳に着く。
山頂から藪を分けて好展望地に出て、その先で帰路をとる南西の尾根に方位を確かめて入る。(南東の尾根に注意)両側の傾斜地が植林で、尾根の周囲だけが雑木の茂る、明瞭な踏み跡を緩く降るうちに分岐に出る。ここを注意して左の細い踏み跡に入ると、すぐに良い尾根道になり、ピークへ登る手前で、右手の平坦な山腹道へ入るとすぐに、好展望の鉄塔下に出る。更に隣接する鉄塔を抜けて植林下を緩く登って分岐に出る。
ここから入道ヶ原の往復で、分岐を左折すると、平坦な尾根に明瞭な踏み跡が続き、途中の小ピークを左にとると、一本道で入道ヶ原に着く。直進したピークが最高点で、その手前を左折した所に三角点がある。いずれも展望は優れない。来た道を分岐へ戻り、左折して巡視路の良い道を降って鉄塔を過ぎ、更に植林下から樋の谷に出る。谷沿いには巡視路の良い道があって、幾度か金網を貼った丸太橋を渡り、谷を離れるとすぐに若宮八幡神社に着く。参拝の後集落を抜けて国道に出て、駐車地へ一歩きする。
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