和南集落から二つの尾根縦走 81 和南山469m 稲荷山323m 里山の三角点探訪(永源寺町) |
和南山(和南集落より)
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湖東平野へ山裾を落とす鈴鹿山地の西側は、山麓地帯が広く緩やかなので、多くの集落が山腹深く入り込んでいる。そしてその様な集落近くの里山は、厳しい冬期でも容易に歩けるし、歩く目標になる三角点峰も多い。本項の和南山と稲荷山もその一つで、永源寺町役場から甲津畑へ向かう中程の、和南集落の里山である。集落を挟んだ北と南に尾根が通り、周回するルートもあるが、松や雑木の自然林が主体で展望は優れない。但し両山共に三角点があり、三角点ハントと共に、短時間の日だまりハイクにも良い。尚稲荷山の周辺は松茸山らしく、止山のピニール紐が随所に張ってあり、シーズン中は避けた方が無難と思う。
永源寺町役場の正面と、少し東の橋の脇から甲津畑へ通じる車道があり、その合流点の集落が和南である。広い駐車地はないが、数台なら図示の少公園脇に置けるので、そこから歩き始める。集落を抜けて左へ回り込み、寺を過ぎると山林になり、すぐに峠状の林道分岐に出る。歩く効率から先に稲荷山へ向かい、左手の薄い踏み跡へ入る。すぐに尾根に出て石仏の祠を過ぎ、分岐を右にとって尾根なりに左へ曲がる。平坦な尾根の幾つかの少ピーク(こぶ)を越え、左手が手入れした植林に変わった所でピークに出ると、三角点を埋めた稲荷山に着く。展望もなく狭い山頂から、先へ出ると尾根の分岐が二カ所あり、いずれも右をとると、細い踏み跡が植林の若木の間にあるが、降るうちに怪しくなる。低い尾根も交差して紛らわしいが、北東へほぼ一直線に降り、山腹の若木を分けると山道が現れ、右折すると地道の林道に出る。この付近も止山らしく両側が塞いであるが、廊下状の林道が池を過ぎると山道に変わり、ビニール紐の間を南へ戻るうちに、墓地を過ぎて車道に出て登山口に戻る。
続いて林道のゲートを潜った所から、南へ山腹を登り、尾根に出て和南山へ向かう。尾根から平坦地へ降り、左の尾根へ移ると、このコース唯一の展望が開く窓があり、少し藪を分けて高所へ登り、尾根が細くなると平坦地に三角点がある。そこを過ぎると広い尾根になり、登りきって和南山に着く。展望のない山頂から、帰路を南の尾根にとると、次第にヤセてくるが尾根筋は明瞭で解り易い。分岐を右(南西)にとって尾根芯を降るうちに、水路の前に出て左折し、若木と側溝の間を降ると車道に出る。(こちらから登る時は、地蔵仏の先で舗装路が分岐する所を目印にする)車道を右折するとすぐに集落に入り駐車地に着く。
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