丸山北尾根から庭戸山巡視路 80 丸山676m 庭戸山690m 鉄塔下から大展望(永源寺町) |
丸山(政所中畑集落より)
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八風街道を八日市方面から鈴鹿山地へ向かうと、永源寺ダムを過ぎた後、山深い谷沿いから、山間が開いて政所の集落に入る。集落口の政所郵便局を過ぎた辺りで右手に聳える富士形の山が丸山で、丸山から黒尾山へ続く稜線上には、山頂部を送電線が通り、二基の鉄塔下から大展望の拡がる庭戸山がある。丸山から登って庭戸山から巡視路を杜葉尾へ降る周回は、大展望と山里の風情を、手頃な時間で歩ける楽しいコースでもある。
政所郵便局の先で愛知川橋を渡り、二つ目の橋の手前で旧道に入り、入口付近の広い路肩へ駐車して歩き始める。すぐ傍らで、入口を閉鎖した空き地の奥に掛けた「火の用心」の看板と、階段の付いた巡視路へ入ると、山腹の溝道を登って五分程で鉄塔の建つ尾根に出る。尚尾根の逆方向で、蓼畑集落の若宮八幡神社からも、巡視路が鉄塔迄通っている。丸山へ向かう尾根に入ると、植林下に良い踏み跡が続き、周辺の展望も開いてくる。尾根は次第に岩屑の多い急登に変わり、尾根が合流する共同アンテナの脇を過ぎると、倒木やヤセた岩尾根で更に歩きにくくなるが、平坦な山頂部に出るとすぐに雑木で展望のない丸山山頂に着く。
丸山から南の尾根に降り、岩壁を左から乗り越えた後、岩尾根を藪分けしながら、登降するうちに庭戸山の山頂部になり、最初の鉄塔下からもう一基の鉄塔下に出る。各々に鉄塔と送電線の間から、大展望が拡がっている。南の鉄塔からカヤトを分けて北へ出ると、山名札を掛け山頂点もある。帰路につく前に、先の尾根を降って、もう一基の鉄塔と、すぐ近くの腰越峠へ立ち寄ってみる。展望の良い尾根道と鉄塔から、すぐ下が腰越峠で、峠から先は黒尾山へ向かう急登になるので、来た道を庭戸山へ戻る。
北側の鉄塔へ戻り、鉄塔標示の立つ所から、杠葉尾へ降る巡視路に入る。尾根筋がないので、山腹に付いた道をジグザグと降って行くが、明瞭な踏み跡と鉄塔標示を確かめて降るうちに、緩やかな植林下になり、踏み跡も薄くなる。北東方向に注意して、下草のない植林下を左の谷地沿いに降ると、伐採した窪地が現れその上部に踏み跡が通っている。窪地の左へ移ると正面に高い石垣が現れ(猪除けの防護壁らしい)切れ目から抜けると国道上に渡した歩道橋の前に出る。橋を渡って直進して紅葉尾の集落に入り、須谷川に出て左折する。集落のたたずまいを見学しながら、バス停の先で国道に出て、右折して橋の手前で旧道に入ると、駐車地迄僅かである。
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