ミズナシ尾根から太尾尾根へ 79 ミズナシ754m 太尾770m 太尾の長池を訪ねて(永源寺町) |
太尾の長池
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竜ヶ岳の南を越える石榑峠は、昔は八風峠と共に、伊勢と近江を結ぶ重要な生活道路だったらしいが、石榑峠から君ヶ畑方面に通じた古語録谷の両側には、ミズナシと太尾の山塊が並び、炭焼きが盛んだった頃の面影を残すかの様に、雰囲気の良い二次林が多く、太尾の中程には「太尾の長池」もあって、歩きがいのある山域の一つである。但しコースの取り方は少々苦労するところで、両山を周回すると長丁場になるし、別々に歩く程の距離でもない。そこで今回は、ミズナシの尾根を縦走後、置きした下山口から運転者が取りに戻り、太尾の登山口に移動して太尾を往復するコースとした。
八風街道を走り、神崎橋の少し東から茶屋川林道へ入ってすぐの、橋を渡った所の空き地から歩き始める。駐車地近くの「永源寺渓流の森」の標識脇から、山道へ入るとすぐに山腹から尾根に出る。ここから山頂迄は、幾つかのピークを登降するが、合流する尾根も登り傾斜をとって行けば間違うことはない。ヤセ尾根や倒木が塞ぐ所もあるが、すぐに不老堂方向の展望も開いてきて楽しく歩ける。台地状の尾根に出た後、北東へ向きを変え、山腹を登るとミズナシに着く。
南の一画だけ展望の開く山頂から、尾根通しで国道沿いの下山口へ向かう。降りの尾根は、全般的には切り開かれて歩き易いが、山頂付近の踏み跡が、雑木が茂って消えていることと、間違い易い尾根の分岐があるので、山頂付近は尾根の左を巻き、尾根の分岐は、植林と二次林の境と、南西の方位に注意して降ると、国道の下山口に出る。広い空き地と黄色のテープ目印があり、逆から入る時の日安になる。その後置き車で運転者が駐車地に戻り、太尾の登山口へ移動する。ここも広い空き地と、カーブミラーの立つ太尾の登山口から、笹の切り開きへ入ると、すぐに広い道に出て、谷を渡って植林下から谷沿い道になる。枝沢が多く踏み跡も交差して解りにくいが、北の方位とテープ目印に注意し、谷沿いから尾根の鞍部に出て白谷峠に着く。左折するとヤセ尾根やガレ上端で緊張する所もあるが、傾斜が緩むと歩き易い二次林下の草地に変わって太尾のピークに着く。そのまま尾根を直進して緩く降ると、丘陵に囲まれた窪地で、名前の通り細長い「太尾の長池」に出る。日本庭園の様な長池周辺から、来た道を戻り、ピーク手前でルートを変えて、展望の良い右手の草地から尾根に入る。南東へ降るとほぼ一本道で、古語録谷の広い河原に出て、少し谷沿いを歩いて駐車地に戻る。
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