高野山南尾根から巡視路を降る 78 高野山684m 明神山705m 鉄塔上から大展望(永源寺町) |
高野山から明神山の山塊(八風街道より)
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八日市から八風街道に入って永源寺方向に走ると、左前方にかなりの高度感と質量のある山塊が見えてくる。日本コバの前衛峰とも言えるこの山塊には、南から高野山・明神山・白鹿背山の、信仰や山仕事、また鉄塔や巡視路が通る、里人にとって関わりの深い三山が立ち並んでいる。別途に明神山から白鹿背山の周回コースもあるが、今回は高野山と明神山へ登り、巡視路から開閉所近くへ降る周回を紹介した。鉄塔上の草地から、湖東平野の大展望が開く見所もあり、短時間で歩ける楽しいコースでもある。但し登山口と下山口の距離が長く、車道を歩いて戻ると一時間程かかるので、下山口に置き車出来れば便利である。
永源寺町役場の東から、交差点を左折して紅葉橋を渡ると、立派な石鳥居の立つ分岐に出る。鳥居を潜ると正面の山裾に、神社へ登る階段が見え、右手の林道から境内へ回り込み、神社の駐車地から歩き始める。林道を左折してすぐの、電柱の立つ所から山道へ入ると、山腹に古い道があって、登るうちに尾根沿いの広い踏み跡に出る。左折して尾根下を緩く登り、峠状に切り開いた所で、直進する道を離れて尾根に乗る。二次林に松が混じる尾根上にも良い踏み跡が続き、溝道になったり小岩が増えたりするが、植林の上から西の展望も開き、快適に登るうちに、道が尾根から再び山腹へ離れる所に出て、テープ目印を確かめて尾根に登る。尾根上に出ると、雑木やブッシュが密生して踏み跡が消えるので、尾根芯を外さないように注意して、空間を探しながらの藪分けになるが、それでも次第に山頂に近づき、雑木の途絶えた所では、日本コバ方向の展望も開き、三角点を埋めた高野山の山頂に着く。
展望のない山頂から、北の尾根に出るとすぐに急降下になり、鞍部から今度は急登に変わるが、植林と二次林の境の尾根は、灌木が切り開かれて歩き易い。尾根が平坦になると、八鷹城大神の祠があり、植林の若木が神領の杉林に変わって明神山に着く。山頂の一画には八大竜王の祠があり、西からの参道と合流して北の尾根に出る。数年前とは様変わりに、雑木が伐採されて歩き易くなり、巡視路に出て左折すると、尾根の突端の、樹木のない草地から、広大な湖東平野の眺望を、中空から眺める様な展望地に出る。暫く足を止めて眺めた後、巡視路の階段道を降って鉄塔下に出て、そのまま階段に誘導されて山腹をジグザグと降り、林道終点の巡視路入口に出た後、林道を歩いて開閉所脇の車道に出る。
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