御池林道沿いの山を巡る

68 滝谷山877m

大見晴820m

ミノガ峠から滝谷山(多賀町)

滝谷山(東の鉄塔より)

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大君ヶ畑方面から琵琶湖へ注ぐ犬上川北谷に沿って、多賀町の霜ヶ原からミノガ峠へ御池林道が通っている。林道は更に御池川に沿って八風街道迄通じているが、ミノガ峠迄の周辺には、滝谷山・大見晴・万野等の、車でアプローチすれば短時間で歩ける山々がある。大見晴と万野は、茶野から周回するコースでも紹介したが、御池林道から歩けばはるかに近いし、滝谷山もミノガ峠から二時間あれば楽に往復出来る。但しミノガ峠迄の距離が長いので、それなりのアプローチ時間を見込む必要がある。
国道306号線沿いの佐目集落から少し西で、永源寺の道標があるT字路へ入り、数軒の家を過ぎた所で左手の御池林道に入る。山林の間をジグザグと登って行くが、全線舗装路で走り易い。一度緩く降った後もう一度登りきると、林道が枝別れする広々としたミノガ峠に着く。路肩に駐車して右手に分岐する林道へ入り、崖状の山肌が途切れて、溝の付いた切り開きが現れた所で山道へ入る。すぐに尾根に出ると、切り開いて歩き易い踏み跡が続き、展望も開いてくる。やがて踏み跡は低い谷地へ入って薄くなるが、藪を分け山腹を高所へ登り詰めると滝谷山に着く。松の木の多い山頂は、広大な展望が拡がっているが、夏草の茂る時期は視野が狭くなる。
帰路は藪を分けて南の尾根に出ると、稜線の分岐から良い道になる。左折して鉄塔を過ぎ、分岐を左折して次の鉄塔を過ぎると、シャクナゲの群生する急降下の尾根になる。小谷へ降りて渡ると、鉄梯子を登る急登に変わり、階段の付いた荒れた巡視路を登って次の鉄塔に出る。再び急降下して谷を渡り、石段を急登して最後の鉄塔に着く。すぐ下が巡視路用の林道で、一歩きしてミノガ峠に戻る。この巡視路は時間のかかる相当な難路なので、来た道を往復する方が歩き易い。ミノガ峠から右手に注意しながら来た道を戻り、火の用心の看板が立つ巡視路入口付近の路肩に駐車して山腹の踏み跡へ入り、良い道を登るとすぐに鉄塔分岐に出る。鉄塔へ登ると万野方向に巡視路があるが、分岐を直進すると大見晴への道で、山腹に付いた踏み跡を辿り、道が薄くなった所で、高所へ登って尾根に出る。石灰岩が増え所々に藪もあるが、足元を選んで尾根芯を歩くうちに、右手に平坦な二次林の林が現れ、その先へ出ると大見晴に着く。カヤトが茂り石灰岩の集まる山頂は、鈴ヶ岳方向の展望が開いている。帰路は来た道を戻る。万野を経由しても巡視路道から戻れる。