観音峠から三山周回

55 天神458m

たかや604m

大岩山461m

霊仙山の衛星峰(山東町)

天神(伊吹山を背に)
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関ヶ原町から米原町にかけて、鈴鹿山地の北端部と言われる名神高速道の南側は、霊仙山との間にかなり広大な山城が拡がり、高度は低いが多くの山も立ち並んでいる。その中から手頃な一日コースとして取り上げたのが「天神・たかや・大岩山」の周回で、霊仙山柏原道を取り巻くように縦走する、いわば衛星峰巡りの趣がある。取り立てる程の展望も見所もなく、かなりの部分で藪漕ぎも強いられるが、静かな山歩きと三つの三角点巡り、そして集落に近いので、容易にエスケープ出来る利点もある。
霊仙山柏原登山道に入り、養鶏場手前の空き地から歩き始める。(車が多い時は他へ分散する)少し戻り「左います道」の石碑が立つ分岐から林道に入り、沢が右から左へ移る所で、左の山道へ入って掘割道を僅かに登ると、右手に石碑、左手に観音堂の祠がある観音峠に着く。石碑の右に踏み跡があり、山腹から尾根に出て高所へ向かうと、笹の深くなった山頂部に出て「天神」の三角点に着く。
少し先の最高点を過ぎて降りに変わるとすぐに、展望が開き左から登ってくる林道に出る。林道終点から再び笹の深い山道を抜けると、霊仙山登山道の、老杉が数本立つ1合目に着く。少し先で登山道を離れ、右折して尾根に入ると、薄い踏み跡はあるが、深い笹やブッシュの藪漕ぎとなり、足元に注意しながら、尾根を左右に巻いて高所に登った所で、植林に片側を覆われた「たかや」に着く。
笹に埋もれた三角点から、藪を分けて北西の尾根に入り、少し先で尾根を離れて明瞭な踏み跡の付いた山腹へ移る。歩き易い道が尾根下に続き、右の尾根が離れて左の尾根が近づいた所で、尾根に乗らずに右手に降ると、二次林下に窪地の拡がるコバに出て、そこから古い作業道の様な、広い道が尾根と谷地の間を通り、降るうちに林道に出る。道がカーブして二股に分岐する所で、黄色い看板の左から山腹の踏み跡に入り、尾根に出て右折すると「大岩山」の三角点に着く。展望のない山頂から、北の尾根を降って帰路につく。尾根が分岐する所を右にとり、北東へ植林下を急降下すると、やがて小沢と堰堤が現れ、右から越えると林道に出る。集落に向かい、道が左へ曲がる手前で右手の低地に降り、橋を渡った先から名神高速道横の農道に出る。舗装路が地道に変わり、墓地の前で高速道を潜った後、分岐を右折して再び高速道を潜ると、林道が山の東に続き、看板の立つ分岐を左に入ると、すぐに養鶏場が見えてきて、沢を渡って駐車場に着く。