大杣池から大杣山と大杣の周回

53 大杣山428mm

大杣418m

人工池と低山周遊(伊賀町)

大杣山(大杣池の草地より)
-----------------------------------------------------------

「鈴鹿山地南端の山」と紹介した旗山の、更に南の名阪国道と国道25号の間にも、幾つかの人工池と、池を取り巻く山々がある。池には大杣池・鵜山池・馬場谷池等の名があり、周辺の山も大杣山とか大杣という、似たような山名が付いている。大杣山は大杣池に近く、山頂下には役行者の祠があり、鵜山池に近い大柚には三角点があり、両山は尾根通しで周回出来る。また池の周囲には遊歩道があり、多くの山荘も建ち並んでいて、山と池を合わせても短時間で楽に歩ける。名阪国道伊賀インターから一般国道へ入り、東へ五キロ弱走った所で、大きな「大杣湖」の看板を見て、右折して池に向かう。少し走り「喫茶ムース」の看板からT字路を左折して、数軒の家を過ぎ先の空き地から歩き始める。直進するとT字路に出て、「役小角」の名札を掛け鳥居を潜って役行者の祠に向かう。尚左折すると池に出るが、今回のコースは、最後に池の方向からここへ戻ってくる周回である。広い道が参詣者用の休憩小屋で終わると、細い山道になり、明瞭な踏み跡の尾根を辿ると、役行者の石像が祀られている祠に着く。祠の上からロープを潜って小尾根を登り、主尾根に出て左折すると、二分程で大杣山に着く。山頂に展望はないが、航空灯台の跡とかで、大きな穴が三つ並んでいる。
来た道を戻り尾根を直進すると、笹の深い藪分けから、植林下に出て歩き易い尾根道になり、小さなピークを幾つか登降し、家の裏に出て左から回り込むと、山荘の建ち並ぶ車道に出る。緩く降って分岐を左折すると、車が行き交う名阪国道のトンネル上に出て、道が曲がる所から、細い谷の右についた踏み跡に入って尾根に取り付き、高所へ登って、三角点を埋めた大杣に着く。
植林で展望のない山頂から、北の尾根に入ると良い踏み跡が続き、展望の拡がるピークの先で、倒木や笹の藪漕ぎが少しあるが、すぐに良い道に戻る。左下に池が見え始め、正面にピークが出た所で左へ降る山腹の道に入ると、平坦な植林下に出て、家の右から笹を分けると、家の前に道があって車道に出る。右折すると国道に出て、鵜山池沿いから車で入った分岐を過ぎ、工場のフェンスのすぐ東から切り開き道へ入ると、すぐに大杣池の展望の良い草地に出る。草地の先に池に沿った遊歩道があり、細い道がすぐに良い道に変わって池の北端に出る。脇の小池が芭蕉池で、通り過ぎると往路で入った鳥居の前に着き、右折して駐車地迄僅かである。