東海自然歩道から西尾根周回

51 經塚山623m

加太不動滝を合わせ鑑賞(関町)

経塚山(加太板屋の国道より)
-----------------------------------------------------------

名阪国道を亀山から西へ走ると、関トンネルを抜けて視界が拡がった所で、右手前方に台形状の経塚山が見えてくる。県境稜線を離れた鈴鹿の南端部では、旗山と共に目につく山で、採掘で山肌が痛々しく削られているのも共通している。その経塚山へは、採掘地の作業道を利用すれば簡単に登れそうであるが、立ち入り禁止で登山者は入れないし、北在家から破線のある地形図の道も、登山口が定かでない。そこで今回歩いたコースは、山の北側を通る東海自然歩道から取り付いて、北尾根から西尾根を周回するもので、尾根上に明瞭な踏み跡はないが、取り付き点を間違え無ければ、誰でも短時間で歩けそうなコースで、駐車場の近くには、加太不動滝と大日滝の見所もある。名阪国道の板屋インターから、一般国道に出て左折し、採掘場を過ぎた先で、「加太不動滝」の道標を見て地道の林道に入る。(関西方面から来る場合は、伊賀インターから逆コースの方が近い)林道を終点迄走り、脇の駐車場から歩き始める。山へ向かう前に、二つの滝を先に見学することにして、東海自然歩道の案内板の奥から、鉄製の橋を渡って谷沿いの遊歩道を遡行し、ゾロ峠に向かう分岐を直進すると加太不動滝が現れる。滝下に近づき、高度感のある飛瀑を鑑賞した後、途中の分岐を左折して、大日滝にも立ち寄って駐車場へ戻る。
林道を戻ったすぐの所で、分岐を左折して東海自然歩道に入る。道幅は広いが岩屑が多く荒れた地道を、左の谷に沿って高巻きして行くが、所々に立つ自然歩道の標柱を確かめながら歩き、木橋を渡って道が谷沿いになった後、渡り返して右へ移るとすぐに、自然歩道を離れて、右から流れ込む小さな谷へ入る。谷沿いに付いた踏み跡を辿り、右手の山腹が途切れて小沢が現れた所で沢に入り、左手に低い尾根が出てきた所で、山腹を登って尾根に乗る。尾根上には明瞭な道が無いので、歩き易い足元を選んで高所へ登り、左からの主尾根に合流した後、深くなった笹を分けて抜けると、平坦な山頂部から植林下に入って山頂に着く。
三角点はあるが展望のない山頂から南西の斜面を降り、カヤトを分けると採掘場の上端に出る。絶壁の中空から国道や布引山地の景観が拡がって、一息入れるのに良い場所である。帰路は右手の低い尾根へ草地を分けて登り、ブッシュで歩きにくい尾根芯を避けて、植林の境を尾根から外れない様に降る。西から北へ尾根の向きが変わるが、そのまま降ると突端に出て、右から回り込んで東海自然歩道に降り、左折して駐車場に戻る。