加太駅から三山周回

48 牛谷山263m

行者山347m

板屋行者山274m

冬の日だまりハイクに(関町)

牛谷山(名阪国道より)
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関駅の西で国道1号線を離れて国道25号線へ左折すると、山間を抜けた後、すぐに加太の集落に入る。集落の中にJR線が通り、南には名阪国道が走る加太川沿いの集落は、中世の昔は関一族が鹿伏兎城を築き、支配した領地で、駅の裏手には城のあった牛谷山があり、その周辺には修験道を偲ばせる二つの行者山がある。鈴鹿山地もこの辺りは温暖な盆地帯で、三山同時でも短時間で歩ける低山巡りは、日だまりハイクを楽しめる手頃なコースである。
JR加太駅前の空き地に車を置いて歩き始める。最初の山は鹿伏兎城址の牛谷山で、駅西に隣接する神福寺の前で、線路を渡って山門を潜り、墓地の左奥に付いた木の階段から山道に入る。少し登ると展望が開き、その先から尾根道となって、汗をかく間もなく山頂に着く。西の平坦地に出ると、城山の由緒を記した案内板や石垣の遺構もある。牛谷山から三角点のある行者山は、北へ延びる尾根に入り、暫く歩くとT字状の尾根に出る。右折する前に左折して突端に出ると、南の方向に展望の開く場所がある。引き返して直進の尾根を降ると、すぐに林道が見えてきて、左へ回り込んで林道(A)に出る。次の行者山は、林道を横切った正面の細い切り開きから中に入り、低い尾根に乗って左折すると明瞭な尾根になる。最初のピークに出た後、ほぼ直線に延びる尾根を急降下し、平坦になった所からヤセ尾根に変わり、最後に急登すると行者山に着く。
展望のない山頂から、更に奥へ尾根の踏み跡は続いているが、解り易く林道へ出られる尾根を選んで、来た道を戻って急降下し、平坦になった所で、分岐する尾根へ右折する。経塚山の展望が開く所を過ぎると、傾斜のきつい降りになるが、小さなピークに向かって登りになる手前で、左前方に林道が見えてくるので林道に向かって藪を分けて林道(B)に出る。もう一つの行者山を目指して、舗装路を右折して一歩きすると、橋を渡ってT字路から東海自然歩道に入る。左折して左に尾根が現れ、末端を通りすぎた所(林道C)からテープの付いた踏み跡へ入り、尾根に取り付いて急登するうちに大きな岩塊の下に出て、左から乗り越えた所が板屋行者山である。山頂には仏像を祀った祠と石仏が安置され、板屋集落の展望が拡がっている。帰路は東の尾根に入り、途中の分岐を右にとると、植林下から谷沿いに出て、左折して橋を渡ると林道(D)に出る。右折して舗装路を歩いて駐車地へ戻る。