白石林道から溝干山北峰尾根

46 高畑山773m

溝干山770m

土山町の集落から2(土山町)

高畑山(北のピークより)
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前項に続いて、土山町の集落から高畑山と溝干山の周回コースを歩いた。今回のコース設定は、白石林道から高畑山へ登り、溝干山北峰の北西尾根を降る周回で、前項と比べて登山口と下山口が近いので、同じ駐車地へ戻れる利点がある。それに歩いて見ると、ルートが単純で解り易く、所要時間も少ないので一般向きコースと言えそうである。
鈴鹿峠に近い猪鼻交差点から西へ少し走り「鹿深の里」の看板が立つT字路から県道へ入る。唐戸川集落を過ぎ、橋を渡った所で「神唐戸川林道」へ左折し、一キロ程走った右手の空き地に駐車して歩き始める。分岐を左折すると白石林道で、地道と簡易舗装路の混じるかなり長い林道を、堰堤の多い谷を左に眺めながら終点迄歩く。現在の林道は地形図の終点より更に延長している様子で、新しい堰堤の先を渡渉して右岸に出ると、杣道らしい踏み跡が谷沿いに続いている。小谷を一つ渡った先で、溝地を乗り越える様な所があり、そこから谷を離れて、右手の山腹へ取り付いて尾根に向かう。分岐には目印のテープもある。山腹を急登して尾根に乗り、更に高所へ登ると、尾根下の巻き道があって、切れ目から上に出ると展望の良いピークに出る。ここで宮の谷林道から来るルートと合流し、南へ笹と潅木下を登り、山腹の切り開きを急登して高畑山に着く。
好展望の山頂から溝干山北峰迄は県境稜線で、良く踏まれた潅木下の笹道を、アップダウンしながら縦走し、溝干山の北峰から県境稜線を離れて北西の尾根に入る。尚北峰迄にピークが三つ程あるので、北峰の手前にはガレて展望の開く場所があること、北峰を過ぎると道が南に向きを変える事を念頭に置き、途中のピークで降りない様に注意する。尾根へ入るとすぐに、左手の大きなガレ場の上端に出るので、これも正しいルートの目印になる。尾根には薄い踏み跡が所々の巻き道と共にあって、ほぼ順調に降って分岐尾根を過ぎると、急に尾根が荒れてきて、伐採材が散乱したり尾根が崩れてザレ尾根になって歩きにくくなる。崖状に崩壊した所を固定ロープで降ると、その先から植林下になって再び歩き易くなる。拡がってくる薄い尾根の疎林を選んで、西から北西に降るとカワヨゲ谷林道に出る。ここから前項と同じ戻りコースになり、右折して緩く降りながら、絵地図看板の立つ林道入口に着き、僅かに歩いて駐車地に着く。尚駐車地は数台しか置けないので、車の状況に応じて駐車地BCを利用すればよい。