東海自然歩道から北山南尾根

43 三子山568m

四方草山667m

北山640m

坂下から三山を巡る(関町)

三子山と四方草山()の遠景
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鈴鹿峠から安楽峠にかけての県境稜線上で、特徴のある山容で立ち並ぶ山が、三子山と四方草山である。両山を縦走する場合は、東西の峠から縦走路が通っているが、周回すると登山口と下山口が離れていて、戻るのに時間がかかる。そこで手頃な周回コースとして、旧宿場町の坂下から、三子山を経て四方草山、そし北山から尾根を降って坂下へ戻った。キレット周辺の岩場や崩壊地に注意すれば、全体的に踏み跡が安定して歩き易く、良い舗装林道も通っている。
坂下集落の旧道から、国道へ出る西の交差点付近の、広い路肩へ駐車して歩き始める。一見観音を過ぎた所から東海自然歩道に入り、急な階段を登りきった先で、道標のある分岐から山道へ入る。溝道を登って谷を渡る手前で山腹に取り付き、薄い踏み跡を高所へ登って尾根に出る。別な尾根と合流して岩尾根を越え、尾根の突端で坂下集落の遠景を眺め、拡がった尾根から笹尾根に変わるとすぐに鉄塔下に出る。鈴鹿峠周辺の展望が開く鉄塔から、巡視路を登るとすぐに三子山3峰に着き、右へ降った所で注連縄を掛けた磐座を参拝して県境稜線に出る。稜線上には良く踏まれた踏み跡があり、植林と自然林の境を、ほぼ等間隔に登降して2峰から1峰に着く。1峰は北西に広大な展望が拡がっているが、来る度に植林が成長して視野が狭くなっている。
三子山から雑木の下を急降下し、鞍部の草地から、笹を分けて登りになると鹿除けネット沿いとなり、ヤセ尾根を急登するうちに尾根が荒れてくる。崩壊地を固定ロープで降った後、キレット下の岩壁から岩上に出て、右についた巻き道を降って雑木林に入り、分岐を左折して少し降った後急登して尾根に乗ると、緩やかな笹分け道になり、南峰から登り返し四方草山(三角点)に着く。
展望のない山頂から東へ降ると、尾根下に巻き道がつき、この辺りから歩き易い良い道が続く。小ピークを登降して分岐に出て、県境路を離れて直進すると、植林に入った所で北山西峰に着き、更に十分程尾根を歩いて東峰に着く。展望の無い東峰から戻り、石柱の立つ分岐から坂下へ戻る尾根に入る。尾根には植林の作業道らしい良い踏み跡があり、尾根下の巻き道からそのまま山腹へ降って、沢沿いの林道に出る。左折するとすぐに一般道のような広い林道に出て、右折して坂下へ戻る。途中の墓地の所で簡易舗装路に入り、立派な佇まいの寺を右折すると、坂下集落の旧道になる。駐車地迄僅かな距離である。