ヤケギ谷からカワラコバ道の周回 39 宮指路岳 946m(鈴鹿市) 見所多い展望の山 |
台形山頂の宮指路岳
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歩行時間 3:30
総時間 5:00 山行調査日 10/12/23 難易 B 安全 B 体力 A 展望 A 地形図 伊船 問合先 鈴鹿市役所 留意点 三体仏岩・馬乗り岩北の展望台の好展望地はル ートを離れている。 |
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仙ヶ岳から北上する県境稜線上の、北隣の山が宮指路岳である。仙ヶ岳から眺めると、鎌ヶ岳の真下で、どこが山頂かよく解らない台形状の峰を横たえ、一旦高度を下げた鞍部から東へ、盛上った峰が緩やかに小岐須方向へ尾根を落している。東峰のピークの両端に見える白いガレ場は、大展望の拡がる『東海展望』と、奇岩の立つ『三体仏岩』で、山頂すぐ西の『馬乗り岩』周辺の景観、そして車で登山口迄アプローチ出来れば、快適で適度な時間で歩ける登山道と相まって、鈴鹿でも指折りの秀峰の一つである。
小岐須渓谷から更に林道を奥に入り、大石橋を過ぎた先の、車両通行止脇の駐車場から歩き始める。少し戻り大石橋手前の『宮指路岳登山口』の道標から分岐林道へ入り、正面に現われる堰堤を左から乗越して山道へ入った後、渡渉して少し行くと、案内の立つ二股分岐に出る。左がヤケギ谷道、右が小岐須峠に向う道で、どちらからでも周回出来るが、左折してヤケギ谷道を往路にとる。植林下の沢の高巻から徐々に降って沢に着き、数回渡渉の後沢から離れてジグザグの急登になる。左の谷側はガレや急崖が続き、足元に注意しながら歩くうちに、笹の溝道から再び沢に出る。少し歩いた後沢を離れ、砂質の溝道から二次林の山道に入り、急登するうちに明るい尾根に出る。平坦な尾根からすぐ、道標を見て左に寄ると東海展望に着く。巨岩の固まった岩場の上に乗ると、左の伊勢平野から中央に仙ヶ岳の双耳峰、そして県境稜線の荒々しい起伏の展望が間近に迫っている。踏み跡に戻りビークの大岩を過ぎると、左手に三体仏岩がある。すぐ先の枝道を左に出ると、仏岩の全体を木立の上から見ることが出来る。道を戻り鞍部から西の台地に向って、桧の点在する道登り詰めると、県境縦走路に出てすぐに宮指路岳山頂となる。潅木の中を小さく切開いた山頂は狭くて展望も優れないが、少し北へ寄ると広々とした草地と、巨大な岩(馬乗り岩)の左右から西方に展望が開け、更に1分程先の枝道に入ると、尾根の突端から更に雄大な展望が拡がっている。来た道を帰路にとる場合でも、ここ迄は足を運んで展望や休憩を楽しみたい。 展望台から縦走路に戻り、小岐須峠から帰路に向う。笹の茂る二次林の下を急降下するうちに、窓状に開けた明るい小岐須峠に着き、道標を見て右折して降り道へ入る。(すぐ先の分岐を左折すると高円山に向う踏み跡がある)峠から笹の切開きに入ると、岩の多い急降下の道となり、足元だけに注意を払って降るうちに沢が出てくる。幾度か渡渉しながら、良く踏まれた沢沿い道を降ると谷幅が広くなって二次林が拡がってくる。岩の散乱するこの辺りが『カワラコバ』と呼ばれる所でここを過ぎると谷から離れて、右へ高巻く道となる。細い山腹道は崩壊がひどく、固定ローブや土で固めた所もあり、谷側は急峻が続くので慎重に越え、小峠と呼ばれる尾根を乗越すとようやく安全な道となる。小峠からよく掘れた溝道を降るうちに沢に出て、沢沿いから山道へ入ると、程なく往路で別れた分岐に着く。堰堤の右から林道へ降らずに車道へ出る枝道もある。尚小岐須峠先の県境路鞍部(仏谷峠)から、カワラコバ方向へ降る踏み跡がある。赤テープの目印も要所にあり、逆方向から降る時の近道になる。 |
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