[1] 井戸谷道~二松尾根道(周回) 36 入道ヶ岳 906m (鈴鹿市) アセビの群生と笹原の拡がる展望の山 |
入道ヶ岳(国道306号より)
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歩行時間 3:00
総時間 4:30 山行調査日 11/2/12 難易 A 安全 A 体力 A 展望 A 地形図 伊船 問合先 鈴鹿市役所 留意点 鈴鹿有数の人気コース。アセビの群生が見所椿 大神社で安全祈願 |
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鎌ヶ岳から南に下った鈴鹿山地で、最も存在感のある山と言えば、まずは入道ヶ岳であろう。県稜線の鈴鹿山脈から東へ離れて、鈴鹿市から四日市にかけての人里でおおらかに裾野を拡げ、基本ルートを辿れば3時間で往復出来る至便性と、山頂の笹原に立てば四周に開けた鈴鹿1級の景観がある。かくして存在感の大きさは人気の高さとなって、鈴鹿山地では有数の『人に歩かれる山』となっている。入道ヶ岳の基本ルートは、南山麓の椿大神社から登る井戸谷道と二本松尾根道で、誰でも安心して歩けるしっかりした道標と踏み跡が続いている。
猿田彦神を祭神として、交通安全祈願で知られる椿大神社を目指してアプローチし、神社前の椿会館横を左折すると、広い神社の駐車場に入る。車をここに置いても良いが、更に舗装路を奥に走と、左手の大きな堰堤と広い河原に出るので、近くの空地に車を置いて歩き始める。往路にとる井戸谷道は、道標を見て尚も舗装路を歩き、突当りの堰堤下の涸れ沢を渡って正面の地道へ入る。(左の林道へ入らない)広い山道はすぐに右手の谷へ近づき、沢を渡って植林下の沢沿い道となる。ジグザグした道は山腹から尾根道に変り、急登しながら谷を離れていくうちに、小高い所に祀った『石神』の祠に出る。道中の安全を祈って先へ進むと、道は細く険しくなって右手の谷へ近づき沢に出る。水量の細い滝を左に見て沢の右へ渡り、固定ロープと土で固めた階段を登ると、トタンで囲っただけの避難小屋がある。脇には『山頂迄1キロ』の標示板があるが、登りはこれからである。谷を少し高巻き窯跡の上で再び沢に出るが、この先が少し解りにくいので、テープの目印に注意して、沢を渡って左に出ると、すぐにはっきり踏み跡が出てくる。やがて谷沿いから離れて樹林の中の山腹となり、足元に笹が現われると、両側の山腹に挟まれたV字状の谷芯を登る道となる。回りには笹原が拡がり、振返ると鈴鹿の町が見えてくる。山頂部の稜線が近づいてくると、道はアセビの群生の中となり、笹の溝道を一登りで平坦な分岐に飛び出す。分岐を右折すると、展望の良い『北の頭』と、椿大神社の『奥宮』を祀った二つの峰があり、僅かな時間で往復する事が出来る(別コース参照)分岐から左折すると、アセビの樹林と笹原を縫う様にして5分程で山頂に着く。広々とした笹原に大きな鳥居と標識が立ち、四周には雄大な展望が拡がっている。 帰路は鳥居の脇から南へ二本松尾根を降る。アセビの群生と笹に覆われた細い踏み跡が、急降下しながら明瞭なトレースで続いている。尾根道の中程に来ると、道が荒れて岩の露出が目立ってくるが、固定ロープが随所にあって、良い手摺になる。道脇に『イヌツゲ・アセビの群生案内』の標示が建つ辺りは、背の高いアセビが密生して視野を塞いでいる。台風の為か逆さまに倒れた避難小屋を過ぎると、すぐにT字路分岐に着く。右折すると小岐須方向へ降る道で、左折して椿大神社方向へ降ると、植林下のジグザグ道から細い沢沿いとなり、沢の左へ離れると造成間もない林道に出る。林道を左に歩いても戻れるが、林道を跨いですぐ右から再び山道へ入ると、大堰堤前の二本松尾根道登山口に出る。広い河原を横切ると、すぐ目の前が駐車地である。 |
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