[1] 湯の山不動道~東海自然歩道(周回)

33 雲母峰888m(四日市市)

   蛇不老山 508m(四日市市)

鈴鹿山脈(御在所岳・鎌ヶ岳)の前衛峰

湯の山の前衛峰・雲母峰

歩行時間  3:30  
総時間  5:00  
山行調査日 12/1/18
難易 B  安全  B  体力  B  展望  C
地形図  伊船
問合先  菰野町役場
留意点  山道と林道の折衷コース。雲母高原の東海自然
      歩道歩きも楽しい。
湯の山街道を四日市から菰野町に向い、家並みが途切れて三滝川沿いになると、山域へ入る城門の如くに、正面に立ち塞がる山が雲母峰である。幾つかの峰で山頂を波打たせ、いかにも鈴鹿山脈の前衛峰らしい風格で「御在所岳や鎌ヶ岳へ登るなら、先ずこの山を歩いてからにしなさいよ』とでも言いたげに、人里近くでデンと構えている。雲母峰の登山道で、基本コースの一つが湯の山から入る『不動道』である。山腹を取巻く様に林道や東海自然歩道が通っていて、山道を歩きながら3度も林道と交差して興をそがれるが、逆手をとって帰路は林道を降ってみるのも、随所に展望が開けていて又楽しい。ピークハント向きには、林道から10分程で歩ける蛇不老山も近い。
湯の山温泉駅のすぐ東から、踏切を渡って林の中の舗装路へ入り、乗馬喫茶の看板からもう一つ先の十字路を右折する。道脇には『キララ峰』の小さな道標があり、その奥には貯水地の建物がある。舗装路を僅かに走り、標識の立つT字路に出た所が東海自然歩道で、そこを左折すると僅かで右手に湧水の落ちる不動堂の前に出る。車を脇の空地に置いて歩き始め、不動堂(不動・岳動・茶屋の上不動等の呼称がある)の先の二股を右にとり、雑草の覆う林道を少し歩いて、堰堤の手前から右折して山道へ入る。堰堤の右を巻いて細い沢に沿った後、道標を見て左折して植林の中に入る。道はすぐに瀬戸川に沿った山腹道となり、谷側に急崖が続く細い踏み跡から、堰堤の右を越えると最初の林道に出る。林道の先の山道は少し左にずれた所から固定ロープで登り、中程で岩の散乱したゴーロ状を抜けると、程なく2度目の林道に出る。再び山道に入り植林下の踏み跡を登ると、広い空地の林道終点に着く。更に山頂に向って、植林下の山腹に、路肩を丸太で補強したジグザグ道を登りきると稜線の鞍部に出る。鞍部から雲母峰(三角点)と雲母2峰が左右に別れるが、どちらを先に歩いても構わない。展望の良い2峰で大休憩(食事)をとる為に、先に雲母峰に向って右折すると、尾根道を登ってすぐに山頂に着く。木立で展望のない狭い切開きの山頂から、来た道を鞍部迄戻り一登りで雲母2峰につく。こちらの山頂は、広々とした草地に東の立木が伐採されて、四日市方向が大きく開け、西は御在所岳から鎌ヶ岳が間近かに顔を出し、木立の間から葉の落ちる季節は、入道ヶ岳方向も垣間見える。
帰路は来た道を戻り、3度目の林道へ出た後左折して林道を降る。山道よりも距離は長いが、足元は楽になり気分はゆったりとする。降るうちに釈迦ヶ岳方向の展望も開けてくる。道の途中に岳不動へ降る道標があり、すぐ傍に蛇不老山への踏み跡が、テープの目印と共に続いている。湯の山スカイラインの入口近くから眺めると、ドーム状に聳え立つ山も、林道から植林と雑木の境を10分程であっけなく山頂に着く。但し木立で展望はない。来た道を林道へ戻り、降りきると舗装された広い東海自然歩道に出る。近くには立派な休憩所の設備もあるが、周囲の展望は大きく育った植林に塞がれて優れず、立寄る人の気配もない。休憩所で一息入れた後、自然歩道をゆっくりと降るうちに、T字路に出て右折すると、すぐに不動堂前の駐車地に着く。