[4]カズラ谷道~雲母峰縦走路 (周回)

32 鎌ヶ岳 1161m(四日市市)

雲母峰 888m(四日市市)

登山道が交差する東尾根縦縦走ルート

迫力のある東面山容

歩行時間  5:00  
総時間  6:30  
山行調査日 12/4/19
難易 C  安全  C  体力  C  展望  A
地形図  伊船
問合先  菰野町役場
留意点  前項と帰路を逆にとるコース。雲母2峰から宮妻
      口へ降る事も可能
前項では、宮妻側からカズラ谷道を往路にとって鎌ヶ岳へ登り、帰路を鎌尾根から水沢峠経由で降るコースを紹介したが、本項は帰路を変えて、岳峠から東へ延びる尾根を辿って雲母峰へ降り、少し戻って尾根中程のP791独標から、宮妻キャンプ場の駐車場へ直接戻るルートを、前項との関連コースとして加えた。このルート上には、湯の山側から馬の背尾根や稲森合道が接続し、雲母峰からは湯の山・宮妻の両方から、登山道が拓かれているので(別途紹介)鎌ヶ岳から雲母峰にかけて、登山道選択を拡げる上で重要度が高い。
往路は前項と同じカズラ谷道をとるので、国道306号から宮妻峡に向い、キャンプ場上の駐車場から歩き始める。数分で鎌ヶ岳登山道の道標が立つ登山口に着き山道へ入る。入口近くで3回渡渉して沢を離れ、山腹道から尾根に乗り、良く踏まれ降雨時の水流とも相まって、深く掘れた溝道の多い尾根道を登り詰めると、岳峠と雲母峰を結ぶ縦走路の分岐に着く。左折して稜線に出ると、笹が深くなり、ガレ脇から周囲の展望も開くうちに岳峠に出て、笹薮を抜けて岩壁の前から、岩場を乗り越して鎌ヶ岳山頂に着く。
何時来てもハイカーで賑う山頂で、見ず知らずの人とも談笑を交わして一息入れた後、雲母峰に向って帰路につく。来た道を岳峠から道標の立つ分岐迄戻り、往路と離れて東に延びる尾根道に乗る。初めは二次林に囲まれたザレて歩き易い尾根道も、すぐに岩の多いヤセ尾根に変り、右手のガレに出た所で『三岳寺』の標示がある馬の背尾根との分岐に出る。先へ進むとアセビ等の常緑樹が目立つ樹相となり、岩場やガレ場が集中する中を急降下する岩尾根になってくる。白ハゲと呼ばれ左右のガレ脇を慎重に通過すると、鞍部で稲森谷から登ってくる分岐に出た後、右手のガレの先で道が分れる。右が独標ピークに向う傾斜の強い尾根道で、左は山腹から尾根を巻いてピークの先で合流する平坦な枝道で、枝道に入り易いのでテープに注意して尾根に乗ると、深い笹に覆われて来るが、しっかりした踏み跡を辿るうちに、愛工大の標柱が立つ独標ピークに着く。そのまま直進して緩く降り、登りに変ると笹が消えて二次林下の歩き易い道になる。少し尾根横を巻いて登りきった所が雲母峰で、狭くて展望のない山頂から、広い草地と展望の良い雲母2峰迄足を延ばし、一息入れた後来た道を戻って帰路につく。
戻る途中の分岐は枝道へ入り易いので注意し、独標ピークから左折して南向きの尾根に降る。深い笹がすぐに低くなった後、植林と雑木の境の尾根の急降下となり、平坦になった広い尾根道からヤセた岩尾根に変り、ガレ地を過ぎてビークへ登った後最後の降りとなる。植林と雑木を分ける尾根を少し降り、尾根を離れて植林の山腹へ入る。この辺りは踏み跡が薄く、目標も無いので解りにくいが、テープに注意し、両側の谷へ入らない様に南東方向を目標に降ると、薄い杣道が現われ、道なりに降ると駐車場の真横に出る。
[前項とコースタイムを比較すると、同じカズラ谷道でも鎌ヶ岳迄30分の差異がある。本書の時間設定は総て山行の実測値によるので、その時の人数・足の揃い・季節・天候・道の状況等によって差異が生じる実例として実測値通りにした]