展望の菰野富士と湯の山周辺の散策

28 菰野富士 369m(菰野町)

湯の山 [散策]

鈴鹿のメッカ湯の山を歩く

湯の山名所・大石公園

歩行時間  3:15  
総時間  5:00  
山行調査日 12/1/28
難易 A  安全  A  体力  A  展望  A
地形図  御在所山
問合先  菰野町役場
留意点  家族連れコース。三岳寺観音巡りの銜馬の背不
      動尊迄楽に歩ける
鈴鹿山地で最も賑う場所と言えば、一も二もなく湯の山である。もっともその大半は、湯の山温泉やロープウエイで御在所岳の山上公園を歩く行楽客であるが、ハイカーに限っても湯の山がダントツである。なにしろ湯の山を起点として、御在所岳・鎌ヶ岳・雨乞岳等、十六もの山に登山道が拓かれている。そこで本項では、日頃何気なく素通りして登山口へ向う湯の山界隈を歩いた。山歩きと言うより散策であるが、展望の良い菰野富士・名瀑の蒼滝・大石公園・三岳寺の観音山巡りと見所も多く、鈴鹿のメッカ湯の山を知っておく為にも、一度は歩いてみたいコースである。
湯の山温泉駅の東から、鈴鹿スカイラインに入り、少し走った『希望』の左手にある鳥居戸駐車場(無料)から歩き始める。最初はすぐ近くの菰野富士を、道筋を知る為に少し重複して周回してみる。車道を少し西へ登り、熊牧場の先を左折して橋を渡ると、正面に『菰野富士展望台』の道標がかけてある。道標に従って左折して遊歩道に入り、東海自然歩道に合流した後、分岐を直進し菰野富士に向う。道は植林下の尾根通しで、砂質の歩き易い道が続いている。途中二か所の分岐を、何れも右をとって緩く登ると、植林が細い二次林に変って山頂に着く。頂上は木立を切開いた広い草地があり、東西に展望が開いている。中でも正面直下から見上げる御在所岳が、迫力のある景観を見せている。帰路は山頂から北へ延びる尾根へ入ると、しっかりした踏み跡とテープの目印が、西へ向きを変えて山腹に続き、ほぼ一本道で希望入口脇のスカイラインに出る。駐車場迄5分程で戻れるが、こちらから登る時は、道標も明な踏み跡もないので解りにくい。
駐車場の手前から、左折して東海自然歩道に入り、橋を渡るとすぐに往路で歩いた分岐に出て、右折して大石公園方向に向う。植林下の尾根を切開いた自然歩道は、傾斜部には階段が付いて歩き易い。暫くアップダウンを繰り返すうちに、車道に接続する所へ出た後、向きを変えて緩く降ると湯の山ロッジから延びている舗装路に出る。すぐ前が湯の山水産センターで、広い無料駐車場もある。駐車場を過ぎると北谷に沿った山道となり、幾つか橋を渡るうちに茶屋の建つ蒼滝下に着く。滝見橋の上から、豪快に飛瀑を落とす蒼滝を鑑賞して長い石段を登ると、御在所岳の裏道登山道の分岐に出る。左手には不動尊の祠と蒼滝茶屋があり、茶屋の前で分岐を右折すると、温泉街とスカイラインの間の山腹を緩く降るうちに、人家の脇から大石公園に着く。公園の一画には、三滝川に掛かる赤い橋・清流の中の大石・東家・大石内蔵助の故事を記した案内板等がある。公園から車道に出て分岐を右にとり三岳寺へ立ち寄ってみる。由緒ある寺の裏山には、観音山自然歩道があり、西国三十三観音を祀る石仏がある。一番高い場所には御在所岳の展望台があり、そこから南の踏み跡へ登ると、馬の背不動尊や湯の峰の山頂に出る尾根筋が続いている。三岳寺から車道を降り、バス停へ行く分岐(涙橋)の先の橋から、石段を登ってロープウェイ駅に出た後、少し降ってホテルの前から近道を歩き、駐車場に出て東海自然歩道に入る。車道との接続場所で、山道を離れて車道を歩いて駐車場に戻ると更に近道になる。