[2]朝明~腰越峠~根の平峠(周回) 24 国見岳1165m(菰野町) 青 岳 1095m(菰野町) 朝明から登る二つの好ルート |
御在所岳(左)と肩を寄せ合う国見岳
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歩行時間 5:00
総時間 7:00 山行調査日 11/12/2 難易 B 安全 C 体力 C 展望 A 地形図 御在所山 問合先 菰野町役場 留意点 腰越谷の岩床やハライドの岩峰、稜線の滑り易い 溝道に沛章。 |
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御在所岳に寄添う様に、県境稜線上で競い立つ国見岳は、前掲の湯の山ルートとは逆に、北の朝明渓谷側からも登山道が拓かれている。その代表が朝明から根の平峠に出て、県境縦走路を南下するルートで、これに変化をつけて、往路は朝明から腰越谷を遡行して腰越峠に登り、峠の東に聳える『ハライド』を往復した後、尾根通しで県境路に出て、稜線上の『青岳』を経て『国見岳』へ登り、帰路に根の平峠へ降るコースを歩いた。全般に踏み跡が明瞭で解り易いが、岩道やヤセ尾根や深い溝道等、変化に富んだ道筋に、足を痛めない様に気を使うコースでもある。
国道306号から朝明渓谷へ入り、朝明ヒュッテ前の駐車場に車を置いて歩き始める。駐車場を出た所で橋を渡り、その先の路地を左折する。鉄橋を渡り朝明ヒュッテ本館の前から、舗装された林道を山手へ向ううちに、山道に変って右側の谷へ近づき、河原へ出てゴーロ状の岩を踏んで沢中の遡行となる。腰越峠に向う谷は、堰堤が多く数分歩く毎に現われるので、その都度右や左に寄って堰堤を乗越え、上流の河原に降りる繰り返しが続く。堰堤が終ると谷幅が狭まり、両側の山肌に岩壁や崩壊が目立つ中を、岩を踏みながら登り詰めると、源頭になって谷が消え、低い笹と潅木帯に入った後、大きなケルンの立つ腰越峠に着く。峠の東に急傾斜で競り上がる岩峰がハライドで、別掲の『南コブ・ハライド』とは逆コースになるが、展望の良い山頂へザックを置いて往復する。下から見上げると高度感があるが、潅木下から岩のザレ場に出る踏み跡があって、往復30分見れば十分である。腰越峠に戻り西の尾根から県境稜線に向う。峠のすぐ先で湯の山(藤内小屋)へ降る分岐を分けると、岩や木の根の露出するヤセ尾根になる。尾根の様な山腹の様な、はっきりしない道筋が続くが、邪魔な枝は伐採され、踏み跡は歩き易く迷いそうな分岐もない。稜線部に近くなると、笹が現われ傾斜は緩くなる。左手のピークを巻き、尾根が拡がってきて、二つ目の分岐で県境縦走路に出る。左折して緩く笹の溝道を登った所が、大岩の立並ぶ青岳山頂である。岩の間から伊勢平野の展望が開き、休憩に良い空地もある。一息入れた後、西の登山道から国見岳へ向う。深い笹の下を降る間も無く登りに転じ、笹と樹林の中に良く踏まれた掘れた道が続き、最後に大きな岩の間を抜けると国見岳山頂に着く。 大岩が並んで狭い国見岳の山頂から、来た道を戻って帰路につく。青岳と腰越峠に降る分岐を過往路を離れ、直進して県境縦走路を根の平峠に向う。道はすぐに深く掘れた溝道の急降下となり、所々で大岩やザレ場を抜けていくが、一本道なので解り易い。中程に来ると右手に谷を挟んで高い尾根が現われるので、県境稜線を離れたのかと一瞬錯覚するが、すぐに尾根は消え、ザレた溝道やツツジ科の茂る道を降るうちに、笹が深くなった後、大きな標柱が立ち、踏み跡が四方に交差する根の平峠に着く。峠から朝明に降る道は、『水晶岳』と重複するが、涸れ沢の様な岩の多い道を、足元に注意しながら降って沢に着き、堰堤を巻きながら沢沿いから林道を歩き、伊勢小屋の上で車道の分岐に出る。分岐から車道をゆっくり歩いて、駐車場迄僅かである。 |
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