鈴鹿中部の展望コース

16 尾高山533m(菰野町)

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歩行時間  1:25 
総時間  2:30 
山行調査日 10/4/19
難易 A  安全 A  体力 A  展望 A
地形図 御在所山  
問合先 菰野町役場
留意点 初級者・家族向コース。但し洗谷道は踏み跡が薄
     い所あり。

朝明釈迦ヶ岳の東の山麓には、朝開川から宇賀川にかけて、緑に覆われた扇状の台地が拡がっている。台地の南の一帯は尾高高原と呼ばれ、キャンプ地や別荘が多く、夏になると行楽客で賑う。そして釈迦ヶ岳と高原に分け入って、緩やかに横たわる山尾高山である。山頂へは幾筋もの登山道が拓かれ、展望が良くて、2時間もあれば楽に往復出来るので、行楽の家族連れにも人気の高い山であるが、駐車場に車を置いて周回するなら、行者コースから渋谷コースのルートが、車道歩きが少なくて便利である。

国道306号から『尾高高原』の道標に沿って山側に折れると、ほぼ一本道で観光案内板のある広い駐車場に着く。車を置いて左手から尾高観音に向う。杉木立の薄暗い砂利道を歩くと、すぐに六角屋根の観音堂に着く。千手観音(本尊)に参拝し後左奥の道標から山道へ入る。良く踏まれた道を少し登ると、天春静堂の句碑や石碑が建ち、その先には東屋風の展望所があって、北に福王山や緑の高原が拡がっている。その後道は雑木林の中に入り、傾斜も増してくる。固定ロープや手摺で整備された道は、やがて本尾根に出て左からの見晴しコースと合流し、広い溝道を登り詰めると山頂となる。山頂は鉄梯子の付いた高い展望台があり、上に登ると、鈴鹿中部の山々から養老山系、そして伊勢平野のパノラマが拡がっている。

帰路は分岐から洗谷コースをとって木立の中へ降る。人が入らないと見えて、落葉が道に積もって踏み跡が薄いが、良く見ると判断出来るので、注意しながらジグザグの山腹を降るうちに、解り易い尾根に出る。その後も道が北に折れて再び東に蛇行したり、ルートを探す所が少しあるが、さほどの困難もなく、尾根道を降るうちに明るい舗装路に出る。ここが洗谷の登山口で、周囲の別荘等を見ながらのんびり直線道路を東に緩く降り、道が交差する所で二車線の広い道路を右折すると、橋を二つ渡った後すぐに駐車場となる。