[2]小又谷林道~真の谷~西南尾根(周回)

7 御池岳 (山頂台地)

東ボタンプチから大展望を楽しむ

御池岳山頂台地の遠景
歩行時間  5:35 
総時間  7:30 
山行調査日 11/10/10
難易 D  安全 C  体力 D  展望 A
地形図 篠立
問合先 藤原町役場
留意点  鈴鹿を代表するコースで花も見所も冬い。ガスに
      巻かれたら戻る。 
御池岳の登山道は、コグルミ谷や御池谷等国道306号沿いの北東側に集中しているが、林道や巡視路の整備に伴い、山深い南西側からも車でアプローチすれば容易に歩ける様になった。その代表が御池林道や茶屋川林道からの取付きで、今回それらを混ぜ合せた様なルートを歩いた。とは言っても明瞭な登山道は無く、踏み跡も所々で消えるので、慣れた人と晴れた日の山行をお勧めしたい。長丁場のうえにきつい急登降もあって、御池岳最高峰(丸山)迄は足を延ばせないが、山頂台地からの大展望、二次林の輝く尾根、迫力のある渓谷等、山歩きの醍醐味溢れたコースである。八日市から八風街道に入り、永源寺ダム先の集落(政所郵便局)から二股道を左折して町道に入る。蛭谷の分岐を右折して君ヶ畑を過ぎ、更に山合いを3キロ程走った小又谷林道口の広い空地に駐車して歩き始める。舗装路から地道の林道へ入り、路上を流れる沢を渡って左に移るとすぐに、茂川の道標が立つ分岐を右折して山道に入り、鉄橋を渡り沢沿い道を登るうちに、尾根に出てノタノ坂に着く。一息入れた後、左折して尾根通しの巡視路を御池岳に向う。ピークを巻きながら植林帯を過ぎると、天狗堂辺りの展望が開き、二次林に覆われてくるとT字路分岐に出る。左折方向は『土倉岳経由で御池岳』の道標が立つ所で、右折して真の谷へ降る道をとる。始めは二次林に囲まれた平坦な道も、鉄塔を過ぎると山腹のジグザグとした薄い踏み跡になる。急降下しながら3基目の鉄塔に出ると、切開きの草地から、御池岳や藤原岳を直下から見上げる展望が開いている。北に降るとすぐに土倉と真の谷の合流点に出る。
土倉を越えて岩をへつり、真の谷沿いになるとすぐに、谷が岩壁のゴルジュになり、右手のロープを頼りに岩壁を乗越える。先へ降りて沢の中を、岩を避けながら暫く遡行すると、沢の中央に木の生えた大岩が立ち塞いでいる。それを目安に右手の山腹を登ると洞穴のある大岩がある。『頭陀の窟』と言う名のサザレ岩で、沢から20分程で往復出来る。沢中の岩を右に回って先に出るとすぐに伏流になって水流が消え、岩は散乱しているが歩き易くなる。程なく白船峠道を示す小札の脇から、沢を離れて山頂台地へ向う道となる。
山腹に付いた踏み跡はすぐに消え、後は西に向って石灰岩を敷詰めた潅木下を、足元を選んでの猛烈な急登となる。岩が階段代りになって案外登り易いが、後続者がいる時は浮石を落さぬ様に注意する。樹木の密な所を避けて、左へ回り込みながら山頂台地に出たすぐ南が『東のボタンブチ』で、切り立った断崖の上から、東北に大展望が拡がっている。何時間でも見飽きない場所である。
石灰岩と笹の間に、捩れた潅木が密生する中を西に向って薄い踏み跡を辿ると、すぐに台地の縁に出て、台地が右に曲る所から台地を離れて急降下となる。正面に土倉岳の尾根が通る位置で、右にトラバースしながら尾根を一つ越え、次の尾根を左折して尾根筋の降りとなる。少し降るとブナの古木が並ぶ広いコバ地に出て一息入れ、やがてシャクナゲの群生する岩尾根に変った後、再び二次林の雰囲気が良い広い尾根となり、幾つかピークを越えるうちに、伐採した山肌の上に大展望の拡がる尾根の突端に出る。突端から左へ回り込み伐採地と雑木の境を降ると御池林道に出る。