おわりに |
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本書の原稿が完成した後、一・二の出版社へ商業出版の検討をお願いしましたが、最終的に自費出版 (私家版)で刊行する運びとなりました。その時の出版社側の理由は、主として出版界の『慣行的経験則』とでも言ったものでしたが、山の世界では経歴も書きもない無名な私が、既の案内書き足らず、初級者や中級者にも解り易く利用易い作品作りを目指して、生活時代に慣れ親しんできた調査や執筆を、山歩きに置き換えて手掛けた作品ですから、いたらぬ点も多々あろうかと思います。いずれにせよ作品を世に出すからには、一人でも多くの愛好者に親しんで頂けることを願い、私自身も歩きを続けて第2巻・第3巻と更に深みのある『鈴鹿の山ハイキング』の集大成に努力して参りますので、今後とも御支援の程をお願い申し上げます。
今回の作品はかなりの大作になりましたが、一人成し得たものではなく、多くの方々の御指導や御協力を頂きました。中でも所属する『山想山歩の集ひ』主宰者の加藤規四夫先生には、手造りの月刊誌から、生涯登山とか二十一世紀における山歩きの大切さを学び、鈴鹿の主と言われる小亀英雄氏からは全面的な山行協力を頂き、高橋安行氏には優れた写真の提供を頂きました。また『新ハイキング関西』の岩野明氏には、滋賀県側の難解な山行案内に参加させて頂き『ベルクハイル』の谷森明三氏には、多くの藪山山行に個尽力頂き、各々の山行で同行頂いた方々を含めて厚く御礼申し上げる次第です。
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