古刹・勝楽寺から尾根を辿って 72 正楽寺山308m 本堂山333m (甲良町) |
--------------------------------------------------------------------------------
|
歩行時間 2:00
総時間 3:00 山行調査日 10/12/13 難易 A 安全 B 体力 A 展望 C 地形図 高宮 問合先 多賀町役場 留意点 正楽寺山から直進せず左折。本堂山先の尾根突 端に出ると好展望。 |
|
湖東三山で知られる西明寺から北の勝楽寺にかけて、名神高速道路に沿って低い山塊が立並んでいる。その山塊上にある山が正楽寺山と本堂山で、勝楽寺の境内から良い登山道が続いている。正楽寺山は中世には山城があって、今もその遺跡が幾つか残り、尾根続きの本堂山は、展望はないが三角点峰で、その先の突端迄行くと、八つ尾山の良い展望台となっている。往復して3時間程の、手頃なハイキングコースである。国道307号の『勝楽寺』の看板を見て東に折れ、名神高速を潜って二股道に立つ案内板から、右をとると突当りの勝楽寺に着く。寺の駐車場奥の大きな堰堤の水路を挟んで、二つの登山道があり、往路は橋を渡って右手から山道に入る。始めからかなりの急登となるが、途中で経塚の石碑を過ぎて一登りすると、台地状の尾根に出る。尾根道を右折すると平坦で歩き易くなるが、両側は寺領の為か、手入れされない自然林が雑然と続いている。小さなピークに出ると『上臈おとし』と記した標示があるが、遺構らしき物もなく定かでない。先へ僅かに降って登り返すと正楽寺山に着く。小さな空地と湖東平野が少し覗くだけの山頂から、本堂山へ向う。左に折れる様に南の踏み跡を降ると、すぐにしっかりした尾根道になる。この道も広くて歩き易いが、台風による倒木が幾本も道を塞いでいて、木を跨いだり山腹を巻いたりして進む。左に桧の若木が目立つ植林が現われると、すぐに本堂山に着く。この山も展望が悪く東北に高室山が少し頭を出している程度である。更に尾根を10分程行くと突端に出る。急に視界が拡がる中を巡視路が続き、南東には八つ尾山が間近に迫っている。 来た道を戻り帰路につく。往路で歩いた尾根の分岐を降らず、直進して別の道をとると、すぐに『城跡』『見張跡』の標示が出る。木立の切開きから湖東平野の展望が拡がり、往時が偲ばれる所である。その先から尾根を離れて山腹の急降下になると、駐車場迄1本道である。
|
|