稜線でパノラマ展望を楽しむ 58 籏山649m(伊賀町) 烏山717m(伊賀町) 鈴鹿山地南端の山 |
旗山(ゾロ峠に向う稜線より)
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歩行時間 3:40
総時間 5:10 山行調査日 10/1/30 難易 B 安全 A 体力 B 展望 A 地形図 鈴鹿峠 問合先 伊賀町役場 留意点 東海自然歩道から入る巡視路もある。ソロ峠へ降 る道が薄い。 |
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名阪国道を亀山市から西に向うと、かって『山岳道路』と呼ばれた雰囲気そのままに、鈴鹿山地布引山地の間を縫う様に走り、関町からトンネルを抜けて伊賀町に入ると、急に北側の鈴鹿山地が終って平野が拡がってくる。その鈴鹿の南端に連なる山が旗山と烏山である。両山とも歩いてさほど印象に残る山ではないが、畑山からゾロ峠へ尾根道を歩き、東海自然歩道に出て登山口に戻る周回は、随所にパノラマ展望が望見されて、楽しいコースである。
名阪国道を伊賀インターで降りて北に向うと、5分程で柘植駅に出る。マイカーなら少し手前の『八代』の看板のあるT字路を右折して踏切を越える。すぐに大日如来の石碑を過ぎ、その先のY字路を右に入った所で空地に車を置いて歩き始める。化学工場(八代)の横を通って植林の中の林道を道なりに進むと、赤い鳥居が緑の中に映える『熊鷹神社』に着く。神社の左手裏から山道が続いている。初めは朽木が散乱して歩きにくいが、すぐにまともな尾根道になる。少し行くと、注意しないと山腹へ直進しやすい分岐がある。ここを間違えない様に左の尾根に登る道をとる(気が付かずに直進すると、すぐに道が消えるので分岐迄戻る。道のない山腹を左へ強引に登ると尾根道に出る事も出来る)分岐を左に登るとすぐに送電線鉄塔の下に出る。周囲の木立が伐採された明るい切開きで、南西方向に展望が開けている。鉄塔の左から道が急登になるが、巡視路として整備されていて、傾斜道には階段が付いて歩きやすい。植林下の尾根道が終ると、雑木林が拡がって踏み跡も少し解りにくくなるが、南東に進んで階段道に出ると、登り切った所が旗山の山頂である。山頂は木立で展望はないが、南へ1分程歩くと鉄塔があり、切開きの周囲から大きく展望が開け、錫杖ケ岳を中心とする布引の山並が、西の霊山迄続く見事な景観を見せている。 旗山から東へ烏山に向って稜線を歩く。道は平担で歩き易く、背の低い笹と潅木の切れ目から、甲賀の集落を俯瞰する雄大な北西のパノラマが飛び込んでくる。この眺めがゾロ峠に近づきながら角度を変えて続くのが壮観である。暫く行くと分岐に出る。右折すると烏山に向う道で、尾根が変相も変り、二次林の茂る樹林となる。北の三国岳近くから眺めると似た様なコブ(ピーク)が並ぶ尾根筋で、5回程アップダウンを繰り返し少し岩尾根となった後烏山山頂となる。木に掛け札の中には『小平山』と記した名称もあるが、木立で展望はきかない。 烏山から分岐迄戻り右折してゾロ峠に向う。低い笹の稜線は、所々で踏み跡が不明瞭となるが、目印のテープが沢山付いている。ピークを過ぎる背の高い(鈴竹)のトンネルへ入り、抜けると正面に、那須ヶ原山から油日岳に続く県境稜線が見えてくる。やがて道は山腹に入って雑木林の降りとなってゾロ峠に着く。ここから先は東海自然歩道で、しっかりした道標や整備された道となる。左折して伊賀方向へ降り谷沿いの山道を歩くうちに広い林道へ出る。道標を見ながら自然歩道沿いに柘植駅へ向って歩くと、林を抜けて人里に出た後、間も無く化学工場脇の駐車した場所に着く。尚周回コースをとらずに旗山から来た道を戻る時は、熊鷹神社迄車で行くことが出来る。 |
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