メルヘンチックな周回コース 46 臼杵山 630m(亀山市) 臼杵ヶ岳 697m(亀山市) ウス岩キネ岩で知られる山 |
臼杵山と臼杵ヶ岳(左奥) |
歩行時間 3:05
総時間 4:30 山行調査日 11/1/3 難易 C 安全 A 体力 A 展望 A 地形図 伊船・土山 問合先 亀山市役所 留意点 臼杵岩から県境稜線の間が解りにくい。テープが 消えたら元へ戻る |
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亀山市から安楽川に沿って山手に向い、石水渓から更に奥へ走ると、安楽峠から山女原(アケンバラ)へ抜ける道筋に、鬼ヶ牙・臼杵山・かもし高原、少し奥まった所に御所平と、メルヘンチックな山名の山が立並んでいる。臼杵山は山頂近くに、ウス岩キネ岩の二つの大岩が重り合っている山で、尾根通しで県境稜線に出ると、臼杵ヶ岳と呼ばれる双子の様な山が続き、南へ下るとかもしか高原から安楽峠迄を東海自然歩道が通っている。そんなルートを気心の知れた同志で、展望を楽しみながら周回するのも又楽しい。登山口と安楽峠の間は広い舗装道なので、車を両方に置いて送迎しても良いし、歩いても40分程で、さほど苦になる距離でもない。
鬼ヶ牙で紹介したアプローチをとり、船石林道を分けるT字路を左折して橋を渡り、すぐ左手の空地に車を置いて歩き始める。橋を渡った右の空地左側に登山口があり、木に付けたテープを目印に土手の踏み跡を登ると、すぐに穏やかな山道になる。夏草や潅木で雑然とした林の踏み跡を、小沢に沿って歩くうちに尾根道の急登になる。所々に脇道や枝道が交差して解りにくいが、テープを拾って上へ上へと登るうちに、岩峰に出て南東の展望が開けてくる。幾度も急登しながら、岩峰の乗越しを繰り返す度に、仙ヶ岳方向の展望が大きくなる。山頂近い岩峰に出ると、重り合った臼杵岩が真上に現れ、ヤセた岩尾根を一登りすると臼杵岩に着く。山裾からもよく見えるだけに、傍で見るとその巨大さに圧倒される。岩を擦り抜ける様にして先へ出ると、笹と潅木の茂る緩い起伏の尾根道となり、臼杵山の最高点を過ぎた所で、分岐を右折して尾根を降るが、この分岐が解りにくく直進し易い。直進するとすぐ岩の先から急降下のガレ地となり、降ってしまうと尾根に戻るのが大変なので注意したい。尾根を急降下するとすぐに鞍部から登りに転じ、右手のガレ場を過ぎた辺りから、尾根が拡がって笹の茂る樹林となる。突当たりから左に折れると再び尾根道となり、そのまま進むと県境分岐の三叉路に出る。右は御所平に向う道で、左をとって笹の切開きを緩く登るとすぐに臼杵ヶ岳の山頂に着く。山頂は目立った標示も展望もなく、知らないと通り過ぎてしまうがその先は低い笹の間に、明瞭な踏み跡が続いて快適な降りになる。途中で現われる3か所の分岐は何れも右をとり、やがて尾根の両側が植林に覆われてくると程なく、笹原のかもしか高原に着く。薄暗い植林下の細い踏み跡から、一転して明るく開放的なかもしか高原は、広い笹原にベンチや案内板が立ち、南には桧の若木の間から高畑山の遠望が覗き、車の通れそうな広い遊歩道が続く東海自然歩道の一画で、西の山女原へ向って階段道が降り、南の安楽峠に遊歩道が延びている。左をとって安楽峠に向うと、道はすぐに細くなるが傾斜道には階段が付いて、歩きやすい道をアップダウンするうちに、東南方向の展望が開けると程なく、山腹を切通した安楽峠に着く。峠で一息入れた後、林道を緩く降りながら駐車地に戻る。最近迄地道だった林道も、今では車が楽に離合出来る程の広い舗装路になった。ゆっくり歩いて40分程、車なら5分足らずで駐車地に着く道のりである。 |
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