雨乞岳・清水の頭
 鈴鹿
平成19年6月10日
 永源寺の甲津畑から千種道を進み、杉峠から展望の良い雨乞岳に登る。南雨乞岳を経て美しい低い笹原の清水の頭からシャクナゲの尾根を大峠まで歩き、ツルベ谷を下りて千種道に戻る周回コース。杉峠までは道も明確で傾斜も緩く歩き易い。雨乞岳の登りと南雨乞岳まではきつい笹薮でルートを外さないよう注意する。美しい笹原の清水の頭から大峠までは痩せ尾根でシャクナゲが茂り、枝を潜って歩くので山に慣れた人との同行が良い。雨乞岳から清水の頭の展望が特にすばらしい。

コース  登山口→45分→桜地蔵→20分→古屋敷跡→20分→蓮如上人旧跡→20分→向山鉱山跡→
      40分→杉峠→35分→雨乞岳(30分)→15分→南雨乞岳→30分→清水の頭→60分→大峠→
      40分→本流との合流点→5分→古屋敷→50分→登山口   合計 16.2q 6時間50分
         鳥瞰図  ルート図  MAP  HOME


登山口

林道
永源寺の旧役場の先の信号を右折、甲津畑の集落の手前で左折し和南川沿いに進む。橋を渡り山を回りこんで渋川にかかる橋の手前に3台程の駐車スペースがある。車を置いて少し戻った分岐が登山口で山行ポストがある。右の岩ケ谷林道(軽自動車は通行可)を進む。15分程で土道に変わり杉谷善坊のかくれ岩(杉谷善坊が織田信長を狙撃した)を通り45分程で桜地蔵に着く。地元の人の信仰があついのか花が飾られ手入れが行き届いている。ここらあたりまで軽自動車が入るようだ。その先の鉄の橋から山道となる。


古屋敷(大峠分岐)

杉峠
丸太橋を2つ渡って20分程で古屋敷跡(旧塩津集落跡)に着く。ここが大峠への分岐となっている(右大峠へ)。直進し10分程で丸太橋を右に渡り、まもなく蓮如上人旧跡の石碑と井戸がある。延暦寺に追われた蓮如が炭焼き小屋に隠れたいわれがある。ここから道沿いに大きなシデの古木が続く。20分程で石垣や建物跡が残る向山鉱山跡に着く。何度か丸木橋を渡り返し一反ぼうそう、白禿の水を通り40分程で杉の木のある杉峠に着いた。正面に御在所岳、左には釈迦ケ岳が展望できる。

御在所岳・鎌ケ岳の展望

清水の頭
休憩の後、右折し雨乞岳への急な道を登る。10分程で雨乞岳が見える展望の良いところに出る。この先からひどいヤブとなり20分程笹を掻き分け登ると池に出てすぐ雨乞岳の山頂に着く。山頂は360度の展望で東には御在所岳や鋭角な鎌ケ岳が聳えている。北にはイブネ・クラシや釈迦ケ岳が展望できる。南雨乞岳へはセブンマウンテンの標識の左から笹薮の中のルートに入る。笹が深くルートを外れないよう注意しながら20分程で南雨乞岳に着いた。西に目指す綺麗な笹原の清水の頭が見える。右折し急斜面を下りる。30分程で低い笹原の美しい清水の頭に着いた。

痩せ尾根から見る雨乞岳

イハイガ岳・綿向山
清水の頭からは左がヒノキ林、右が二次林の広い尾根を20分程進んだところからルートは北向に変わる。こからはシャクナゲの茂る痩せ尾根歩きとなる。枝を潜りながら痩せ尾根をアップダウンしながら進む。途中展望の良い岩の上に上がると、降りてきた雨乞岳からの尾根が目の前に見え、西には大きなガレのあるイハイガ岳や綿向山が展望できる。

大峠

本流を渡る
休憩の後、次のピークに上がり急斜面を下って大峠に着く(地形図の大峠はもう少し西)。右折し沢の源頭を降りる。10分程で沢に降りて右折し沢沿いに下る。何度も沢を渡り返し、20分程下ると本流との合流点に出てすぐ河原に出る。川の中の岩を飛び渡って対岸に渡り、5分程で往路にあった古屋敷跡の分岐に出た。ここからは往路と同じ道を歩き50分程で登山口に戻った。