京都山草会9月例会 『大文字草のコケ玉』    96日 京都府植物園

 

9月例会は会友の大谷内幸吉さんが作例指導(例会係の方が補佐)。大谷内さんはシダ植物のことでは山草会一番の実践家です。「僕は面倒くさがり屋からシダが一番手間はかからんし」いうものの、実生から40年育てた松の盆栽(小)はそれは見事なものでした。

この日は大文字草のコケ玉鉢植えを、実際に見せてくださいました。以下大谷内さんの話。

溶岩の鉢にケト土を置き真ん中をやや高くして(細かいゴロ石は無し)、大文字草の根を広げ山にかぶせます。春の植替え時と違い、秋は根を大事に傷めないように。水はけと保水のためケト土と「無双」を混ぜることもある。仕上げにハイゴケを細かく切り散らして土や鉢に押し置き完成。コケや土が流れないように、霧吹きでしっかり水をやります。落ち着くまで一週間ほどビニールに入れ、時々覗いてやってください。

写真のように普通の植替えと違うのはすでに風格と品がありました。今日は雨模様、少ない参加者でしたが、見るのが一番勉強になりました。         (文責 稲石)